お急ぎの方へ
- アデノウイルス(咽頭結膜熱)の熱は3〜5日程度、長いと7日ほど続くこともある。5日以上続くときは受診
- のどの白い付着物は溶連菌とそっくり。目の充血・鼻水があればアデノウイルスが疑わしく、迅速検査で見分ける
- ぐったり、水分がとれない、生後3か月未満の発熱は夜間・休日でもすぐ受診。熱が5日以上も受診。けいれん5分以上・反応なし・呼吸が苦しいは119番
こんばんは。仙台空港北クリニック院長の蒲生俊一(医学博士 / 呼吸器専門医)です。
当院の発熱外来には、「子どもの熱が4日目なのに、まだ39℃台です」「のどに白いものがついていて、溶連菌(ようれんきん)ではないかと心配で」というご相談を、よく受けます。診察してみると、原因がアデノウイルスだった、ということが結構あります。
アデノウイルスによる咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ:プール熱)は、宮城県でも2023年10月に警報が出され、2024年5月には患者報告数の増加が確認されました[1]。夏の病気と思われがちですが、近年は冬にも流行がみられます[1]。
結論から申し上げると、アデノウイルスの熱は3〜5日程度続くことが多く、長いと7日ほど続くこともあります。ただし5日以上続くときは、ほかの病気でないか受診して確かめてください。高熱が数日続くこと自体は、この病気では珍しくありません[2][3]。見ていただきたいのは熱の日数そのものより、水分がとれているか、ぐったりしていないかという「お子さんの様子」です。
本記事では、アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱の症状と経過、のどの見た目が似ている溶連菌との違い、迅速検査について解説します。あわせて、学校・保育園の出席停止の決まり、家庭内でうつさないための工夫、受診の目安も、ざっくり整理します。
2026年10月4日から、日曜・祝日も発熱外来を行っています
10時〜15時(昼休みなし)。当日チェックインで受け付けます。PCR検査は当日中に結果をお伝えします。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。診療日と休診日はカレンダーをご確認ください。日曜・祝日の発熱外来のお知らせ

【結論】アデノウイルスの高熱は3〜5日続くことが多い
アデノウイルスは、子どもののどかぜ・目の病気・胃腸炎など、いろいろな病気を起こすウイルスです。そのうち、発熱・のどの炎症・目の結膜炎(けつまくえん:白目の充血)の3つがそろうものを、咽頭結膜熱と呼びます[2]。
- 【熱】
39〜40℃の高熱が出て、のどの痛み・頭痛・食欲不振とともに3〜7日間続きます[3] - 【のど】
のどが赤く腫れ、扁桃(へんとう:のどの奥の左右にあるリンパのかたまり)に白いものがつくことがあります - 【目】
白目が充血し、目やに・涙・まぶしさが出ます。はじめ片方の目から始まり、反対側に広がることが多いです[2] - 【その他】
首や後頭部のリンパ節が腫れて痛むことがあります[3]
潜伏期間(せんぷくきかん:うつってから症状が出るまで)は、5〜7日程度とする資料[2][1]と、2〜14日と幅をもたせる資料[4][3]があります。5歳以下の子どもに多く、6〜8月の夏に流行のピークがあります[2]。うつり方は、せきやくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫(ひまつ)感染と、ウイルスのついた手で口・鼻・目をさわる接触感染です[2]。
日本の小児科外来で、3日を超えて38℃以上の熱が続き、最高39℃以上になった呼吸器感染症の子どもの原因を3年間調べた研究があります[5]。495人の検体のうち、アデノウイルスが見つかったのは124人(約25%)で、RSウイルス(138人)に次いで多い原因でした[5]。ほかのウイルスと一緒に見つかった子も含む数字ですが、この研究では「高熱が3日を超えて続く子どもの4人に1人からアデノウイルスが見つかった」ことになります[5]。それくらい、ありふれた病気です。
一方で、同じ研究では、アデノウイルス単独の感染で気管支や肺まで炎症が及んでいた割合は2.2%でした。RSウイルス単独の37.6%などと比べて、ずっと低い数字です[5]。熱は高くて長くなりやすい一方、気管支や肺まで炎症が及ぶことは少ない。これがアデノウイルスのざっくりした全体像です。
院長蒲生「4日も39℃が続くなんて、何か重い病気では」と不安になるお気持ち、よく分かります。アデノウイルスは、そういう熱の出方をするウイルスです。
のどの白い付着物【溶連菌とそっくりです】
アデノウイルスの扁桃炎(へんとうえん)では、扁桃に白〜黄色っぽい付着物(膿〈うみ〉のようなもの)がつくことがあります。これは溶連菌(A群溶血性レンサ球菌という細菌)によるのどの感染でも見られる所見で、のどを見ただけでは区別がつきません。
日本の病院で、アデノウイルスの迅速検査を受け、ほかの病原体が見つからなかった子ども420人の記録を調べた研究があります[6]。86人が迅速検査で陽性で、陽性と関係が強かったのは39.0℃以上の発熱、鼻水、扁桃の白い付着物の3つでした[6]。この3つが1つもない場合、迅速検査が陰性になる割合は90%でした[6]。
逆にいうと、39℃以上の熱に、鼻水と扁桃の白い付着物がそろっているほど、アデノウイルスが疑わしいということです。溶連菌も同じようなのどになりますので、どちらなのかは、迅速検査で確かめるのが確実です。



のどの見た目がそっくりでも、原因は別のことがあります。だから検査で確かめるんですね。
溶連菌との違い【どちらも迅速検査で見分けます】
どちらも「高熱+のどの痛み+扁桃の白い付着物」で始まりますが、治療がまったく違います。溶連菌は細菌なので抗菌薬(こうきんやく:細菌をやっつける薬)がよく効き、アデノウイルスはウイルスなので、ウイルスそのものに効く薬はありません[2][3]。
総説論文によると、子どもの溶連菌の典型は、急に始まる発熱、強いのどの痛み、赤く腫れた扁桃、首の前側の押すと痛むリンパ節です[7]。発熱・扁桃の付着物・首のリンパ節の腫れ・3〜15歳という年齢があると溶連菌の疑いが強まり、せきがあるとウイルスのほうが疑わしくなります[8]。
| アデノウイルス(咽頭結膜熱) | 溶連菌 | |
|---|---|---|
| 原因 | ウイルス | 細菌(A群溶血性レンサ球菌) |
| 熱 | 39〜40℃が3〜7日続く[3] | 急に始まる発熱が典型的[7] |
| のど | 赤く腫れ、白い付着物がつくことがある[3][6] | 赤く腫れ、白い付着物がつくことがある[8][7] |
| 目 | 白目の充血、目やに(咽頭結膜熱)[3] | 目の症状は、溶連菌を疑う手がかりに入っていない[8] |
| 鼻水・せき | 鼻水を伴うことが多い[6] | せきがあれば、溶連菌よりウイルスが疑わしい[8] |
| 首のリンパ節 | 腫れて痛むことがある[3] | 前側が腫れ、押すと痛むことが多い[8][7] |
| 検査 | のどの迅速検査(アデノウイルス抗原)[3] | のどの迅速検査(溶連菌抗原)[8][7] |
| 治療 | 対症療法[2][3] | 抗菌薬を迷わず始め、飲み切る[7] |
溶連菌については、溶連菌の記事でくわしく解説しています。溶連菌が陽性なら、抗菌薬は迷わず始めて、出された分を最後まで飲み切ってください。アデノウイルスでも、中耳炎などの細菌感染が重なって抗菌薬が必要になることがあります。処方されたときは同じく飲み切りましょう。



抗菌薬が出されたときは、熱が下がっても最後まで飲み切ってくださいね。
アデノウイルスの迅速検査【のどを綿棒でぬぐう・陰性でも否定はできない】
アデノウイルスの迅速検査は、のどの奥を綿棒でぬぐい、ウイルスの抗原(こうげん:ウイルスの成分)を調べる検査です。学校の感染症の解説書でも、診断の助けになる検査として紹介されています[3]。
日本の診療所で2003年1〜6月に、咽頭結膜熱38人・白い付着物のある扁桃炎100人の計138人で、迅速検査の精度を調べた研究があります[9]。検体は鼻の奥をぬぐったもので、138人のうち迅速検査が陽性だったのは84%(116人)でした[9]。ウイルスの培養で陽性だった122人のうち、迅速検査も陽性だったのは116人。つまり感度(かんど:本当にいる人を陽性と出せる割合)は95%でした[9]。
ただし、同じ研究で、迅速検査が陰性でも、培養で6人、PCRでさらに5人からウイルスが見つかっています[9]。研究者も「陰性だからといって、アデノウイルス感染を否定できるとは限らない」と結論しています[9]。
一方、この研究で迅速検査が陽性だった人は、全員が培養とPCRでも陽性でした[9]。ですので、迅速検査は「陽性ならほぼ確定」「陰性でも症状がそろっていればアデノウイルスの可能性は残る」と受け止めてOKです。どの検査を行うかは、診察のときの症状から医師が判断します。



検査が陰性でも、症状と合わせて考えることが大切です。
学校・保育園はいつから?【主要症状が消退した後2日】
咽頭結膜熱は、学校保健安全法施行規則で「第二種の感染症」に定められています[10]。出席停止の期間は、条文では次のとおりです。
「咽頭結膜熱にあつては、主要症状が消退した後二日を経過するまで」
主要症状とは、発熱・のどの炎症・結膜炎のことです[3]。つまり、熱が下がり、のどの痛みと目の充血もおさまってから、2日たつまでお休み、ということになります[10][3]。ただし「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りでない」という但し書きもあります[10]。
数え方は「0日目」から
保育所のガイドラインでは、熱が下がるなどの変化がみられた日は日数に数えず、その翌日を1日目とすると説明されています[4]。インフルエンザの数え方と同じ考え方です。
- 熱が下がり、目の充血などの主な症状もおさまった日 → 0日目
- その翌日 → 1日目(お休み)
- その次の日 → 2日目(お休み)
- さらに次の日 → 3日目から登校・登園できます
解熱剤(げねつざい:熱を下げる薬)で一時的に下がっている時間は「熱が下がった」に数えないのが確実です。薬を使わずに平熱が続き、目の充血ものどの痛みも落ち着いた日を0日目にしましょう。
保育園の目安
保育園(保育所)は学校ではありませんが、こども家庭庁のガイドラインが、学校の基準に準じて登園の目安を示しています[4]。咽頭結膜熱の登園の目安は、「発熱、充血等の主な症状が消失した後2日を経過していること」です[4]。学校と同じと覚えておけばOKです。
なお、目の症状がない「アデノウイルスののどかぜ(扁桃炎)」は、施行規則が病名を挙げて出席停止の期間を定めている感染症には入っていません[10]。学校で大きな流行が起きたときに限り、校長が学校医の意見を聞いて「その他の感染症」として出席停止にできる仕組みがあるだけです[10][3]。ですので扱いは学校・園によって異なります。診断名を伝えて確認してください。登園届や意見書が必要かどうかも、園に確認しましょう[4]。



「学校(園)にいつから行けるか」は、親御さんがいちばん気になるところだと思います。診察のときに、遠慮なくお尋ねください。
家庭内感染を防ぐ【目やに・タオル・手洗い】
アデノウイルスは感染力が強く、保育所のガイドラインではタオルなどの共有は厳禁とされています[4]。きょうだいや親にうつることも珍しくありません。うつさないためのポイントは、ざっくり次の4つです。
- 【タオル】
顔・手をふくタオルは家族で分け、洗濯もこまめに。目やにをふいたティッシュはすぐ捨てる[4] - 【手洗い】
食事の前、トイレ・おむつ交換のあとは、石けんと流水でていねいに。治ったあとも便には長い期間ウイルスが出ます[4] - 【消毒】
アルコールは効きにくいウイルスです[2]。ドアノブやスイッチなど、みんなが触る場所の拭き掃除をこまめに[4] - 【目】
目をこすった手で、ほかの人や物をさわらないように。目やには清潔なガーゼやティッシュで、目頭から目じりへ一方向にふき取る
プールの水を通してうつることもあるためプール熱と呼ばれますが、実は接触感染でうつることのほうが多いとされています[4]。夏だけの病気ではありませんので、季節を問わず上の対策をしてください。



タオルを分けるだけでも、立派な対策になりますよ。
おうちでのケアと受診の目安【5日以上続く熱・危険サイン】
アデノウイルスそのものに効く薬はなく、治療は症状を和らげる対症療法が中心です[2]。おうちでは次のようにケアしてください。
- 【水分】
のどが痛くて飲みにくいので、経口補水液(けいこうほすいえき)や麦茶を、少しずつこまめに。冷たいものや、ゼリー・プリンでもOKです - 【解熱剤】
子どもに使うのは基本的にアセトアミノフェンです。熱でつらそう、眠れない、飲めないときが使いどきで、処方どおりの量・間隔で使います - 【目】
目やには清潔にふき取り、目薬が処方されていれば指示どおりに。まぶしがるときは部屋を少し暗めに - 【メモ】
熱の推移、解熱剤を使った時刻、飲めた量、おしっこの回数を記録しておくと、診察と出席停止の計算に役立ちます
そのうえで、次のどれか1つでもあてはまれば、日数にかかわらず受診してください。けいれんが5分以上続く、呼びかけに反応しない、呼吸がとても苦しそうなときは、迷わず119番です。
- ぐったりして反応が鈍い、起こしても起きない、顔色が悪い(夜間・休日でもすぐ受診)
- 水分をまったく受けつけない、半日以上おしっこが出ていない(夜間・休日でもすぐ受診)
- 呼吸が苦しそう(肩で息をする、胸やのどの下がペコペコへこむ)、唇が紫っぽい(119番)
- 生後3か月未満の38℃以上の熱(元気そうでも、夜間・休日でもすぐ受診)。特に生後14日以内の赤ちゃんは重症化することがあります[1]
- 熱が5日以上続いている(アデノウイルスの熱としては長めです。別の病気の確認が必要です)
- 白目の充血に加えて、唇が真っ赤、体に発疹、手足がはれる(川崎病〈かわさきびょう〉の可能性。日数を待たずに受診)
- 一度下がった熱がまた上がった、耳を痛がる(中耳炎などが重なっていることがあります)
- 目の痛みが強い、目が開けられない、見えにくい(眼科の診察が必要なことがあります[2])
上のサインがなければ、すでにアデノウイルスと診断されている場合の3〜5日の熱は、水分をとりながらおうちで様子を見てOKです。診断がまだの場合は、熱が3日続いたら受診して原因を確かめてください。吐いて水分がとれないときは、子どもが発熱と嘔吐で飲めないときの記事も参考にしてください。



ゼリーやプリンでも水分になります。食べやすいもので大丈夫ですよ。
子どもの高熱が続くときは、当院の発熱外来へ
「熱が3日たっても下がらない」「のどに白いものがある」「目が赤い」。そんなときは、発熱外来にお越しください。当院は、発熱外来の受診をお断りしない方針です(症状によっては、より適した医療機関をご案内することがあります)。小さなお子さんの発熱にも対応しています。
| 曜日 | 時間 |
|---|---|
| 月・火・水・金・土 | 9:00〜12:00/14:00〜18:00 |
| 日曜・祝日(2026年10月4日から) | 10:00〜15:00(昼休みなし・発熱外来のみ) |
| 木曜 | 休診 |
日曜・祝日の発熱外来は10時〜15時(昼休みなし)です。診療日と休診日はカレンダーをご確認ください。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。くわしくは日曜・祝日の発熱外来のお知らせをご覧ください。
受診の流れ
- 来院前に事前問診を入力します(任意です。入口でチェックインするときに入力してもOKです)
- 発熱外来入口のQRコードを読み取り、「到着したのでチェックインする」を選んでチェックインします(必須)
- 平日は、チェックインが終わったらそのままお車の中でお待ちください
- 日曜・祝日は、チェックイン後に一般外来入口で保険証(マイナ保険証・資格確認書など)の確認をします。日曜・祝日は一般外来を行っていないので、ご遠慮なくお入りください。確認が済んだらお車などでお待ちください
- 順番が近づいたら、SMSまたはお電話でお呼び出しします。発熱外来入口のインターホンを押して、お名前をおっしゃってください
診察は原則チェックイン順ですが、症状の重さなどで前後することがあります。くわしくは発熱外来の事前問診・当日チェックインについてをご覧ください。


受診の際は、熱が出始めた日、最高体温、のどと目の症状がいつから出たか、周りで流行している病気を教えてください。出席停止の日数を数えるときにも役立ちます。
なお、日曜・祝日は点滴ができません。水分がまったくとれずぐったりしているなど、点滴が必要になりそうなときは、点滴ができる医療機関を受診してください。
よくある質問(FAQ)
- 熱が4日続いています。アデノウイルスと言われましたが、このまま様子を見ていいですか?
-
アデノウイルスの熱は3〜5日程度、長いと7日ほど続くことがあり、4日目の高熱はこの病気ではよくある経過です。水分がとれていて、おしっこが出ていて、あやすと反応するなら、様子を見てOKです。ぐったりして反応が鈍い、水分がまったくとれないときは夜間・休日でもすぐ受診、熱が5日以上続くときも日数を待たずに受診してください。
- 迅速検査が陰性でした。アデノウイルスではないということですか?
-
陰性でも否定はできません。日本の研究では、迅速検査の感度は95%でしたが、陰性なのに培養やPCRではウイルスが見つかった人もいました。39℃以上の熱、鼻水、扁桃の白い付着物、目の充血がそろっていれば、陰性でもアデノウイルスの可能性は残ります。経過を見て、必要なら再受診してください。
- 溶連菌とアデノウイルスは、のどを見れば分かりますか?
-
どちらも扁桃に白い付着物がつくことがあり、のどを見ただけでは区別できません。目の充血や鼻水があればアデノウイルスが疑わしくなります。どちらかで治療が変わるので、迅速検査で確かめます。溶連菌なら抗菌薬を飲み切り、アデノウイルスなら対症療法で経過を見ます。
- 学校・保育園にはいつから行けますか?
-
学校は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」出席停止です。熱・のどの痛み・目の充血がおさまった日を0日目として、1日目・2日目はお休み、3日目から登校できます。保育園の目安も「発熱、充血等の主な症状が消失した後2日を経過していること」で、学校と同じです。登園届などの書類は園に確認してください。
- 熱は下がりましたが、目の充血だけ残っています。登校できますか?
-
結膜炎は咽頭結膜熱の主要症状の1つです。目の充血が残っているあいだは「主要症状が消退した」とはいえないので、充血がおさまってから2日を数えてください。目の痛みが強い、目が開けられない、見えにくいときは、眼科の診察が必要なことがあります。
- きょうだいや親にうつりますか?
-
うつります。アデノウイルスは感染力が強く、タオルの共有は厳禁とされています。目やにのついた手や、ウイルスのついたドアノブからもうつります。タオルを分ける、石けんと流水で手を洗う、目をこすった手でほかの人をさわらない、この3つを徹底してください。治ったあとも便にはしばらくウイルスが出るので、おむつ交換後の手洗いも忘れずに。
まとめ【高熱が続いても、見るのは「お子さんの様子」】
- アデノウイルス(咽頭結膜熱)の熱は3〜5日程度、長いと7日ほど続くこともある。5日以上続くときは受診
- のどの白い付着物は溶連菌とそっくり。目の充血・鼻水があればアデノウイルスが疑わしく、迅速検査で見分ける
- 迅速検査は陽性ならほぼ確定、陰性でも否定はできない
- 学校は「主要症状が消退した後2日を経過するまで」お休み。保育園も同じ目安。おさまった日を0日目として数える
- タオルを分ける、石けんで手洗い、目をこすった手でさわらない。アルコールは効きにくい
- ぐったり、水分がとれない、生後3か月未満の発熱は夜間・休日でもすぐ受診。熱が5日以上も受診。けいれん5分以上・反応なし・呼吸が苦しいは119番
高熱が何日も続くと、親はどうしても「何か見落としているのでは」と不安になります。アデノウイルスはそういう熱の出方をする病気だと知っておくだけで、ずいぶん気持ちが楽になるはずです。迷ったら、医療は私達におまかせください。
以上
免責事項
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。記載内容は公開時点の医学的知見に基づいていますが、お一人おひとりの状態によって適切な対応は異なります。症状にご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考文献
- 宮城県保健福祉部疾病・感染症対策課. 咽頭結膜熱の流行について(注意喚起)(記者発表資料). 宮城県. 2024年5月30日. https://www.pref.miyagi.jp/documents/1950/20240530_intouketumakunetu.pdf
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト. 咽頭結膜熱. 国立健康危機管理研究機構(JIHS). 2025年6月26日更新, 参照 2026年10月. https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/adenovirus/index.html
- 公益財団法人日本学校保健会. 学校において予防すべき感染症の解説〈令和5年度改訂〉 Ⅲ感染症各論 7)咽頭結膜熱. 公益財団法人日本学校保健会. 2024年3月.
- こども家庭庁. 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版、2023年5月一部改訂・10月一部修正). こども家庭庁. 2023. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/20231010_policies_hoiku_25.pdf
- Hara M, Takao S, Shimazu Y, Nishimura T. Three-year study of viral etiology and features of febrile respiratory tract infections in Japanese pediatric outpatients. Pediatr Infect Dis J. 2014 Jul;33(7):687-92. doi:10.1097/INF.0000000000000227 PMID: 24378946
- Takahashi K, Fujimoto T, Hanaoka N, Tamura M, Suzuki Y, Sugihara S. Useful manifestations to detect adenovirus in children with upper respiratory infections: A retrospective study. J Med Virol. 2022 Feb;94(2):582-586. doi:10.1002/jmv.25492 PMID: 31021428
- Leung AKC, Lam JM, Barankin B, Leong KF, Hon KL. Group A β-hemolytic Streptococcal Pharyngitis: An Updated Review. Curr Pediatr Rev. 2024;21(1):2-17. doi:10.2174/1573396320666230726145436 PMID: 37493159
- Hamilton JL, McCrea Ii L. Streptococcal Pharyngitis: Rapid Evidence Review. Am Fam Physician. 2024 Apr;109(4):343-349. PMID: 38648833
- Fujimoto T, Okafuji T, Okafuji T, Ito M, Nukuzuma S, Chikahira M, et al. Evaluation of a bedside immunochromatographic test for detection of adenovirus in respiratory samples, by comparison to virus isolation, PCR, and real-time PCR. J Clin Microbiol. 2004 Dec;42(12):5489-92. doi:10.1128/JCM.42.12.5489-5492.2004 PMID: 15583271
- 文部省. 学校保健安全法施行規則(昭和33年文部省令第18号)第18条・第19条. e-Gov法令検索. 参照 2026年10月. https://laws.e-gov.go.jp/law/333M50000080018
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