こんばんは。仙台空港北クリニック院長の蒲生俊一(医学博士 / 呼吸器専門医)です。
朝晩が冷えこみ、そろそろ加湿器を押し入れから出そうかという季節になりました。
「家にいると咳と熱が出るのに、仕事に出ている間や旅行先では楽になる」
そんな、ちょっと不思議な咳と熱に心あたりはありませんか。
結論から申し上げると、家や職場など「決まった場所」で咳と熱が出て、離れると良くなるときは、過敏性肺炎を疑うサインです。過敏性肺炎は、原因から離れることがいちばんの治療になる、環境が原因で起きる肺炎です。
本記事では、秋冬に注意したい加湿器肺、夏型過敏性肺炎、羽毛布団やハトによる鳥関連過敏性肺炎、農夫肺の特徴を解説します。あわせて加湿器の掃除のコツ、慢性化を防ぐポイント、受診の目安もざっくりお伝えします。
過敏性肺炎とは?環境が原因で起きる肺炎
過敏性肺炎は、カビや鳥のタンパク質などを何度も吸い込むことで、肺に起きるアレルギー反応の炎症です[1]。細菌やウイルスなどの病原体(びょうげんたい:病気を起こす微生物)がうつって起きる肺炎とは、仕組みが違います[1]。
原因になる物質を抗原(こうげん:アレルギー反応を起こすもと)と呼びます[1]。その抗原に反応するリンパ球(白血球の一種)が肺の中で増えて、炎症が起きると考えられています[1]。
日本の過敏性肺炎には、主に次のような種類があります[2]。
- 【加湿器肺(かしつきはい)】
汚れた加湿器から出るカビや細菌を吸い込んで起こります - 【夏型過敏性肺炎】
湿気の多い家に生えるトリコスポロンというカビが原因で、夏に多いタイプです - 【鳥関連過敏性肺炎】
鳥のふんや羽毛に含まれるタンパク質が原因です - 【住居関連過敏性肺炎】
夏に限らず、家の中のカビなどが原因になるものです - 【農夫肺(のうふはい)など仕事に関連するもの】
農作業、塗装、きのこ栽培など、仕事で吸い込むものが原因です
症状は、痰(たん)の少ない乾いた咳、息切れ、発熱です[1]。種類によって、目立ちやすい季節や患者さんの特徴が違います。たとえば夏型は夏に多く[4]、加湿器肺は年配の男性に多い傾向があります[3]。また鳥関連と加湿器肺では、KL-6(ケーエルシックス:肺の壁が傷むと上がる血液の値)が冬に上がりやすいとされています[2]。
院長蒲生「肺炎」と聞くと、うつる病気を思い浮かべる方が多いと思います。過敏性肺炎は、身のまわりの環境が原因の肺炎です。
家にいると咳と熱が出るのは過敏性肺炎のサイン?
家では咳と熱が出て、離れると良くなる。この「場所で症状が変わる」経過は、過敏性肺炎のとても大切なサインです[1]。日本呼吸器学会の解説でも、入院したり職場を休んだりして抗原から離れると、症状が良くなるのが特徴とされています[1]。
逆に、入院でいったん良くなった症状が、家や職場に戻ってまた悪くなるのも特徴です[1]。たとえば、次のような経過には注意してください。
- 平日は会社にいる間は楽なのに、帰宅して夜になると咳と熱が出る
- 旅行や帰省の間は咳が止まっていたのに、家に戻るとぶり返した
- 加湿器をつけて寝た翌朝に、熱っぽさと息苦しさがある
- 同じ家に住む家族も、同じ時期に咳が出ている
- かぜや肺炎と言われて薬を飲み、いったん良くなっても、家にいるうちに何度もぶり返す
最初は、かぜや普通の肺炎とよく似ています。細菌の肺炎が疑われるときは、医療機関では抗菌薬(こうきんやく:細菌を退治する薬)で迷わず治療を始めます。出された抗菌薬は最後まで飲み切ってください。そのうえで、家に戻るたびにぶり返すときは、過敏性肺炎を考える手がかりになります。
発熱と咳に加えて、息を吸うと痛む胸の痛みがあるときの検査については、肺炎の検査の記事で解説しています。



「どこにいると楽で、どこにいるとつらいか」をメモしておくと、診察でとても役に立つ情報になります。
加湿器肺とは?秋冬に注意したい理由と原因
加湿器肺は、日本の過敏性肺炎の主な種類の一つです[2]。加湿器のタンクや水の中で増えたカビや細菌を、霧と一緒に吸い込んで起こります。秋冬は加湿器を使う機会が増える季節です。そのぶん、この時期に気をつけておきたい肺炎でもあります。
2026年に発表された全国調査では、日本の214施設で2011〜2021年に診断された患者さんを集めました[3]。加湿器肺は430人、夏型過敏性肺炎は784人で、どちらも調査期間中に増える傾向がありました[3]。特に新型コロナの流行期に、加湿器肺が目立って増えていたと報告されています[3]。
くわしいデータがそろった加湿器肺の278人では、年配の男性が多い傾向がみられました[3]。
夏型と比べると、加湿器肺では肺の傷みを表すKL-6が低めでした[3]。一方で、CRP(シーアールピー:体の炎症の強さを表す血液の値)は高く、CT(エックス線で体を輪切りにして見る検査)では肺炎のような濃い影が多くみられました[3]。KL-6が正常なままのグループもあり、見分けるのが難しい場合があります[3]。



加湿器は乾燥対策の心強い味方です。だからこそ、使い方と手入れを少し見直すだけで安心が増します。
加湿器の掃除で過敏性肺炎を防ぐには?
加湿器肺を防ぐポイントは、タンクや本体に水をためっぱなしにせず、掃除で汚れとカビをためないことです。
- タンクの水は毎日入れ替え、つぎ足しだけで済ませない
- タンク、トレイ、フィルターは、取扱説明書の方法と頻度に合わせて洗う
- ぬめりや黒い点、においが出てきたら、使う前にしっかり洗う
- シーズンが終わったら、よく洗って乾かしてからしまう
- 秋に出したときも、いきなり使わず、まず全体を洗ってから使う
すでに「加湿器をつけると咳と熱が出る」と感じている方は、まず加湿器の使用をやめてください。息苦しさもあるときは、その日のうちに受診してください。そのうえで、加湿器を使っていることを医療機関で伝え、再開してよいかは医師と相談してください。なお、加湿器の方式を問わず、中でカビや細菌が増えることがあります。「この方式なら絶対に大丈夫」とは言いきれないので、どの方式でも手入れが基本です。



秋に加湿器を出したら、まずタンクを洗ってから使いましょう。これだけでも、大事な第一歩です。
夏型過敏性肺炎は何が原因?湿気とカビ
夏型過敏性肺炎の主な原因は、湿気の多い家に生えるトリコスポロンというカビです[1][4]。1980〜1989年の全国調査では、過敏性肺炎835人のうち621人(74.4%)が夏型でした[4]。
この調査では、症状の出始めが6〜9月だったのは患者さんの86%で、ピークは7月でした[4]。患者さんの家の半数以上が、日当たりが悪い、湿っぽい、風通しが悪いといった状態でした[4]。家族の中にほかの発症者が見つかった割合は23.8%で、家の環境が深く関わっていることがうかがえます[4]。
台所や浴室、洗面所まわりの古い木材や畳などは、カビが育ちやすい場所です。日本呼吸器学会は、再発を防ぐために大掃除や転居など、環境を整えることが必要としています[1]。



「毎年夏になると咳と熱が出る」という方は、季節のかぜと決めつけず、家の湿気とカビを振り返ってみてください。
鳥関連過敏性肺炎は羽毛布団やハトでも起こる?
鳥関連過敏性肺炎は、鳥を飼っていなくても起こることがあります[1]。みつけにくい原因として、ハトのふん[1]や、羽毛布団・羽毛まくら[1][5]などがあります。原因は、鳥のふんや羽毛に含まれるタンパク質です[1]。
- インコ、ハト、ニワトリなどを飼っている、または飼っていたことがある
- 羽毛布団や羽毛まくらを使っている
- ベランダや家のまわりに、ハトがよく来てふんが落ちている
- 公園や神社などで、ハトにえさをあげる習慣がある
スペインの専門施設で詳しく診断した過敏性肺炎127人のうち、羽毛の寝具が原因と判断されたのは33人(26%)でした[5]。この33人のうち22人(67%)は、慢性型の過敏性肺炎でした[5]。この論文は、羽毛の寝具が気づかれにくい原因になりうると注意をうながしています[5]。
日本で2000〜2009年に診断された慢性過敏性肺炎222人の全国調査では、鳥関連が134人と最も多くみられました[6]。この調査では、以前の全国調査より、鳥関連の割合が増えていました[6]。羽毛製品やハトのことも、受診のときに必ず伝えてください。



羽毛布団やハトは、なかなか「肺の原因」とは結びつきません。思いあたるものは、全部メモしておくと安心です。
農夫肺など仕事で起こる過敏性肺炎は?
仕事で起こる過敏性肺炎には、農夫肺、塗装工肺、きのこ栽培者肺などがあります[2]。農夫肺は、湿気の多い状態で保管された干し草や穀物に増えた微生物を、農作業中に吸い込んで起こります[7]。原因として多いのは、カビや、放線菌(ほうせんきん)という細菌の仲間です[7]。
塗装工肺は、ポリウレタンの原料になるイソシアネートという化学物質が原因です[1]。きのこ栽培では、きのこの胞子(ほうし:きのこが増えるための粉のようなもの)が原因になります[1]。
仕事が原因のときは、休みの日や長期休暇に症状が良くなるのが手がかりです[1]。マスクや換気、作業の分担などで吸い込む量を減らせないか、職場とも相談してください。



「職場の粉やほこりは、関係ないだろう」と思わずに、仕事の内容も気軽に伝えてくださいね。
過敏性肺炎は慢性化すると?線維化と息切れ
過敏性肺炎は、長いあいだ抗原を吸い込み続けると慢性化し、肺がだんだん硬くなります[1]。この肺が硬くなる変化を、線維化(せんいか)といいます。
線維化が進むと、元の状態に戻すことは難しくなり、息切れが少しずつ強くなっていきます[1]。くりかえし急に悪くなったあとで慢性化する方もいれば、はっきりした熱が出ないまま、ゆっくり進む方もいます。
埼玉県の1つの医療機関で、過敏性肺炎121人の経過を調べた研究があります[8]。すでに線維化していた47人では、5年間の死亡率(ほかの病気による死亡も含む)が47.8%でした[8]。線維化してから見つかると、見通しは厳しくなりやすいということです。
一方、線維化のない74人のうち、原因を完全に避けられた30人は、再発も線維化もありませんでした[8]。避けきれなかった44人では、24人(54.5%)が再発したり線維化したりしていました[8]。
つまり、線維化の前に原因から離れきれた方は、この研究では経過が良好でした[8]。ただし、一つの病院の記録を振り返った研究なので、どなたにも同じように当てはまるとは限りません。
乾いた咳と坂道の息切れが続く「間質性肺炎(かんしつせいはいえん:肺の壁が厚く硬くなる病気)」の中にも、過敏性肺炎が隠れていることがあります[5]。



坂道や階段の息切れが前より増えたと感じたら、それは大事な変化です。「年のせい」で片づけないでください。
過敏性肺炎の検査と治療は?原因から離れることが柱
過敏性肺炎の治療の柱は、原因の抗原から離れること(抗原回避)です[1][2]。日本呼吸器学会の診療指針でも、原因を突き止めて避けることが、診断の確かさと見通しの改善に欠かせないとされています[2]。
原因を突き止める検査
- 問診:家の湿気やカビ、加湿器、鳥や羽毛製品、仕事などを、くわしく聞き取ります[2]
- 胸部CT:すりガラスのような淡い影などを確かめます[1]
- 血液検査:ハトやセキセイインコに対する抗体(IgG〈アイジージー〉抗体:異物にくっつくタンパク質)や、トリコスポロンに対する抗体を調べる検査は、日本では保険で行えます[2]
- 血液検査:KL-6は、加湿器肺や鳥関連では冬に、夏型では夏に上がりやすい値です[2]
- 気管支鏡(きかんしきょう:口から細いカメラを入れる検査)で肺を洗った液を調べ、リンパ球の割合を見ることもあります[2]
- 環境誘発試験:入院などで良くなったあと、家や職場に戻って症状がぶり返すかを確かめる方法です[1][2]
症状に合わせた治療
軽いときは、抗原から離れるだけで良くなります[1]。
症状が重いときは、酸素やステロイド薬(炎症を強く抑える薬)を使います[1]。線維化したタイプでは、炎症を抑える薬に加えて、肺が硬くなるのを抑える抗線維化薬(こうせんいかやく)を組み合わせることもあります[2]。
原因から離れる方法は、加湿器なら使うのをやめる、夏型なら大掃除や住まいの見直し、鳥関連なら鳥や羽毛製品を遠ざけることです[1]。鳥を手放す、引っ越す、仕事を変えるといった大きな決断は、検査で原因を確かめてから主治医と相談して決めてください。



鳥を手放す、引っ越すといった大きな決断は、あわてなくて大丈夫です。原因を確かめてから決めれば十分ですよ。
過敏性肺炎の受診の目安は?119番かその日のうちかの線引き
過敏性肺炎が心配なときの受診の目安は、息苦しさの強さで決めます。急な強い息苦しさは、過敏性肺炎に限らず、重大な病気の可能性があるサインです[9]。
今すぐ119番
- 急に強い息切れが出た、じっとしていても息が苦しい
- 息苦しくて、ひと息で話せない
- 胸の真ん中が締めつけられる・押されるような痛みが2〜3分続く
- 顔色が明らかに悪い、唇や指先が紫っぽい
- 意識がもうろうとしている、呼びかけへの返事がない・おかしい
このうち急な息切れ、胸の痛み、顔色の悪さ、意識の異常は、総務省消防庁が「重大な病気やけがの可能性がある」と示すサインです[9]。胸の痛みは心筋梗塞(しんきんこうそく)など心臓の病気のこともあるので、肺のせいと決めつけないでください。119番を呼ぶか迷ったときは、救急相談窓口(#7119など)に相談できます[9]。
その日のうちに受診
- 熱と咳があり、少し動いただけで息が切れる
- 加湿器を使ったあとや帰宅したあとに、熱と息苦しさが出る
- 過敏性肺炎と言われていて、いつもより息切れが強くなってきた
夜間や休日でかかりつけが閉まっているときは、休日当番医や夜間の急患診療所などを利用してください。
数日のうちに外来で相談
- 家にいると乾いた咳が出て、外出中や旅行先では楽になる
- 毎年同じ季節に、咳や微熱をくりかえす
- 坂道や階段での息切れが、少しずつ増えてきた
- 鳥を飼っている、羽毛布団を使っている、家の湿気やカビが気になる
息苦しさがなく、咳や微熱だけが続いているなら、夜間に駆けつける必要はありません。ただし「そのうち」と先延ばしにせず、数日のうちに外来で一度ご相談ください。



急な強い息苦しさは119番、熱と咳で少し動くと息が切れるならその日のうちに受診です。息苦しさのない咳なら数日のうちに外来へ、と覚えておくと安心です。
咳や息切れが気になるときの当院の受診案内
発熱外来は、事前問診(任意)のあと、発熱外来入口のQRコードでチェックインします。平日はチェックイン後、お車などで待機し、順番が近づいたらSMSまたは電話でお呼びします。日曜・祝日(2026年10月4日から)は発熱外来のみで、予約不要の当日チェックインです。日曜・祝日の発熱外来では、PCR検査は当日中に結果が出ます。日曜・祝日は、チェックイン後に一般外来入口から入って保険証の確認をしていただきます。日曜・祝日の診療日と休診日は、カレンダーでご確認ください。くわしい手順は発熱外来の事前問診・当日チェックインについてをご覧ください。アレルギーの診療については、アレルギー科のページもご覧ください。
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| 月・火・水・金・土 | 9:00〜12:00/14:00〜18:00 |
| 木曜 | 休診 |
| 日曜・祝日(2026年10月4日から) | 発熱外来のみ 10:00〜15:00(昼休みなし)、予約不要・当日チェックイン、PCR検査は当日中に結果、一般外来と点滴は行いません |
| 日曜・祝日の診療日と休診日 | カレンダーでご確認ください |
受診するときに伝えたいこと
- いつから、どこにいると咳や熱が出て、どこにいると楽か(例:「家では咳が出て、会社では楽」)
- 加湿器を使っているか、その種類と、最後に掃除した時期
- 鳥を飼っているか、羽毛布団や羽毛まくらを使っているか、家のまわりにハトが多いか
- 家の湿気、カビ、雨漏り、古い木材や畳など、気になる場所
- 仕事の内容(農作業、塗装、きのこ栽培など)と、休みの日の症状
- 同じ家に住む家族に、同じような咳がある人がいるか
- たばこの習慣、ふだん飲んでいる薬(お薬手帳)



全部そろっていなくても大丈夫です。思い出せたことだけ書いたメモで十分役に立ちますよ。
よくある質問(FAQ)
- 過敏性肺炎は、人にうつりますか?
-
過敏性肺炎は、カビや鳥のタンパク質などを吸い込んで起こるアレルギー反応の肺炎で、人にうつる病気ではありません。家族が同時に発症することがあるのは、同じ家で同じ原因を吸い込んでいるためです。
- 加湿器を使うのはやめたほうがいいですか?
-
症状のない方は、タンクの水を毎日入れ替え、取扱説明書どおりに掃除しながら使ってかまいません。ただし、加湿器をつけると咳と熱が出る方は、まず使用をやめてください。息苦しさもあればその日のうちに受診し、加湿器を使っていることを医師に伝えてください。
- 鳥を飼っています。手放さないといけませんか?
-
過敏性肺炎の治療の柱は、原因から離れることです。ただ、本当に鳥が原因かは、血液の抗体を調べる検査や、その後の経過で確かめてから判断します。自己判断で決めず、飼っている鳥の種類や羽毛製品のことを医師に伝えて相談してください。
- 羽毛布団は、どうすればいいですか?
-
鳥関連過敏性肺炎と診断された方や疑われる方は、羽毛布団や羽毛まくらを、羽毛を使っていない寝具に替えることが原因から離れる一つの方法です。症状のない方が、予防のためだけに急いで買い替える必要はありません。
- どんなときに急いで受診すればいいですか?
-
急に強い息切れが出た、じっとしていても苦しい、胸の真ん中が締めつけられる痛みが続くときは、迷わず119番です。熱と咳があり少し動いただけで息が切れるときは、その日のうちに受診してください。
- 一度良くなれば、もう心配はいりませんか?
-
原因から離れて良くなっても、同じ環境に戻ると再発することがあります。加湿器の手入れや家の湿気対策、鳥や羽毛製品を遠ざけるなど、原因を減らす工夫を続けることで、慢性化を防ぎやすくなります。
まとめ【家にいると咳と熱が出るなら過敏性肺炎を疑う】
- 過敏性肺炎は、カビや鳥のタンパク質などを吸い込んで起こる、環境が原因の肺炎
- 家や職場にいると咳と熱が出て、離れると良くなるのが大きなサイン
- 秋冬は加湿器肺に注意し、タンクの水は毎日入れ替え、取扱説明書どおりに掃除する
- 夏型は湿気とカビ、鳥関連は鳥の飼育、羽毛布団、ハトのふんが原因になる
- 長く吸い込み続けると肺が線維化して息切れが進むので、原因を突き止めて離れることが大切
- 急な強い息苦しさや胸の痛みは119番、熱と咳で動くと息が切れるときはその日のうちに受診
過敏性肺炎は、原因が分かって離れることができれば、良くなることが多い病気です。まずは「どこにいると咳が出て、どこにいると楽か」を思い出してみてください。医療は私達におまかせください。
以上
免責事項
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。記載内容は公開時点の医学的知見に基づいていますが、お一人おひとりの状態によって適切な対応は異なります。症状にご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
参考文献
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- Tomioka H, Miyazaki Y, Inoue Y, et al. Japanese clinical practice guide 2022 for hypersensitivity pneumonitis. Respiratory Investigation. 2024. doi:10.1016/j.resinv.2023.07.007 PMID: 37931427
- Sakamoto S, Kitamura A, Iijima Y, et al. Humidifier lung and summer-type hypersensitivity pneumonitis in Japan: a nationwide retrospective observational study of clinical, radiological and pathological features. BMJ Open Respiratory Research. 2026. doi:10.1136/bmjresp-2025-003694 PMID: 42230300
- Ando M, Arima K, Yoneda R, Tamura M. Japanese summer-type hypersensitivity pneumonitis. Geographic distribution, home environment, and clinical characteristics of 621 cases. American Review of Respiratory Disease. 1991. doi:10.1164/ajrccm/144.4.765 PMID: 1928946
- Morell F, Villar A, Ojanguren I, et al. Hypersensitivity Pneumonitis and (Idiopathic) Pulmonary Fibrosis Due to Feather Duvets and Pillows. Archivos de Bronconeumología. 2021. doi:10.1016/j.arbres.2019.12.003 PMID: 32059824
- Okamoto T, Miyazaki Y, Ogura T, et al. Nationwide epidemiological survey of chronic hypersensitivity pneumonitis in Japan. Respiratory Investigation. 2013. doi:10.1016/j.resinv.2013.03.004 PMID: 23978646
- Cano-Jiménez E, Acuña A, Botana MI, et al. Farmer’s Lung Disease. A Review. Archivos de Bronconeumología. 2016. doi:10.1016/j.arbres.2015.12.001 PMID: 26874898
- Nishida T, Kawate E, Ishiguro T, et al. Antigen avoidance and outcome of nonfibrotic and fibrotic hypersensitivity pneumonitis. ERJ Open Research. 2022. doi:10.1183/23120541.00474-2021 PMID: 35141326
- 総務省消防庁. 救急車利用リーフレット(成人版). 救急お役立ちポータルサイト. 参照 2026年10月. https://www.fdma.go.jp/publication/portal/post9.html
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