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【寒冷じんましん】冷たい風や水でかゆいブツブツ【冬のじんましん対策】

冷たい風や水で かゆいブツブツ

こんにちは。仙台空港北クリニック院長の蒲生俊一(医学博士 / アレルギー専門医・呼吸器専門医)です。

10月も下旬になり、朝晩の冷え込みと冷たい風を感じる日が増えてきました。この季節になると、冷たい風に当たった顔や手が赤くなり、かゆいブツブツが盛り上がってくる方がいます。

「冷たい風や水にふれると、かゆいブツブツが出ます。これってアレルギーですか?」

このように悩んでいる方は、実は少なくありません。

結論から申し上げると、これは寒冷じんましんなど「刺激で出るじんましん」の可能性があり、抗ヒスタミン薬と日常の工夫でかなり楽にできます。ただし、冷たい水に入ったあとに息苦しさやめまいが出たら、迷わず119番です。

本記事では、寒冷じんましんをはじめ、冬に出会いやすい刺激で出るじんましん(寒冷・温熱・コリン性・機械性)を取り上げます。見分け方、氷で確かめる検査の考え方、治療と冬の工夫を、アレルギー専門医の立場からざっくり解説します。

文責(この記事を書いた人)

蒲生 俊一(がもう しゅんいち)
仙台空港北クリニック 院長

地元、名取市立閖上小・中学校出身。東北大学医学部医学科を卒業後、仙台オープン病院、気仙沼市立病院、東北大学病院を経て、コロナ禍ただ中の2021年4月に仙台空港北クリニックを開院。「絶対に断らない発熱外来」をつらぬき通し、コロナ5類化までの2年間で2万名を優に超える発熱患者の診療にたずさわる。

所属学会・認定資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
日本抗加齢医学会専門医
医学博士(東北大学)

目次

【結論】寒冷じんましんで119番を呼ぶのは?冷たい水と全身の症状

冷えたあとに皮膚の症状だけでなく、息苦しさやめまいなど全身の症状が出たときが、119番の目安です。これはアナフィラキシー(急に全身に起こる強いアレルギー反応)のサインで、命にかかわることがあります[1]。冷たい水に入ったあと、寒い屋外から戻ったあと、入浴や運動のあとに、次のどれか1つでもあれば、夜間・休日でも119番です。

  • 息が苦しい、ゼーゼー・ヒューヒューする
  • のどが締めつけられる感じ、声がかすれる、つばを飲み込みにくい
  • めまい・ふらつき、意識が遠のく、ぐったりする、顔色が真っ青
  • 繰り返し吐く、強い腹痛が続く

日本皮膚科学会の蕁麻疹診療ガイドライン(専門の学会がまとめた診療の指針)でも、刺激で出るじんましんでは、アナフィラキシーショックで命にかかわる場合があると注意しています[2]。唇やまぶたの腫れだけで、息苦しさやのどの症状がないときは、119番ではなく、すぐに医療機関を受診してください。腫れがのどに広がると息がしにくくなる危険があるため、のどの症状が出たら、その時点で119番です[2]。

冷たい水の中で症状が出たら

  • すぐに水から上がって冷えのもとから離れ、ぬれた体をふいて、それ以上冷えないようにする
  • 119番に連絡する
  • 横になって、足を少し高くする(息が苦しいときは上半身を起こした楽な姿勢に、吐きそうなときは顔を横向きに)
  • 急に立ち上がったり、座ったりしない
  • アドレナリン自己注射薬(エピペン)や点鼻薬(ネフィー)を処方されている方は、ためらわずに使う

この手順は、日本アレルギー学会のアナフィラキシーガイドラインの初期対応にもとづいています[1]。原因から離す、横にして足を上げる、急に体を起こさない、が基本です[1]。学会が運営するアレルギーポータルでも、エピペンなどを使ったら必ず救急車を呼ぶよう案内しています[3]。

院長蒲生

「じんましんで救急車なんて」とためらう必要はありません。冷えたあとの息苦しさやめまいは、呼んでいいサインです。

寒冷じんましんとは?冷えた場所に、温まるときに出るじんましん

冷たい空気や水、冷たいものにふれた場所に、かゆい膨疹が出るのが寒冷じんましんです[2]。膨疹(ぼうしん)とは、皮膚の一部が一時的にむくんで盛り上がったもので、蚊に刺されたあとのようなふくらみです。

じんましんは、皮膚の中にあるマスト細胞(肥満細胞:アレルギー反応にかかわる細胞)から、ヒスタミン(かゆみや赤みを起こす物質)などが出ることで起こります[2]。寒冷じんましんでは、冷えた皮膚がまた温まるときに、ふくらみがいちばん強くなりやすいとされています[4]。

  • 冷たい風に当たった顔・耳・手が、部屋に入ってからかゆくなる
  • 冷たい水で手を洗う、水仕事をした手がはれぼったくなる
  • 冷たい飲みものやアイスで、口の中やのどが腫れる感じがする
  • プールや海に入ったあと、全身にブツブツが出る

COLD-CE研究(コールド・シーイー研究:寒冷じんましんについて、世界の32の専門施設が参加した国際研究)があります[5]。この研究では、冷たい空気もきっかけになり、冷たい空気による全身の症状は暖かい気候の国で多くみられました[5]。

寒冷じんましんには、冷えた場所だけに出るタイプ(局所性)と、全身が冷えたときに全身に小さなブツブツが出るタイプ(全身性)があります[2]。ひとつひとつのふくらみは、ふつう数分〜2時間ほどで消えます[2]。

院長蒲生

部屋に入ってほっとしたころにかゆくなるので、「冷えのせい」と気づきにくいのが寒冷じんましんです。

冬に出やすい刺激誘発型のじんましんは?寒冷・温熱・コリン性・機械性

刺激誘発型(しげきゆうはつがた)とは、冷え・温まり・汗・こすれなど、決まった刺激でブツブツが出るじんましんのことです[2]。寒冷・温熱・コリン性・機械性の4つが、冬に出会いやすい型です。冬は冷たい風、暖房や厚着、熱いお風呂など、こうした刺激に1日のうちに何度も出会います。

種類きっかけ出かたの特徴
寒冷じんましん冷たい風・冷たい水・冷たい飲みもの冷えた場所がかゆく盛り上がる。温まるときに強くなりやすい
温熱じんましん温かいもの・熱いものが皮膚にふれるふれた場所に出る
コリン性じんましん入浴・運動・緊張など、汗ばむとき粟粒〜小豆くらいの小さなブツブツが出る。かゆみやピリピリした痛み
機械性じんましん(皮膚描記症)皮膚をこする・ひっかくこすった跡の形のまま、線状に盛り上がる

どれも、日本皮膚科学会のガイドラインで刺激誘発型のじんましんに分類されています[2]。1人に2つ以上の型が重なることもあるので、どんな場面で出たかを思い出してメモしておくと役立ちます[2]。

なお、寒い日の朝に鼻水やくしゃみが出るのは寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)で、皮膚のじんましんとは別のものです。

院長蒲生

「いつ・どこで・何をしたとき」に出たかが分かると、どの型なのかがぐっと絞りやすくなります。

寒冷じんましんは氷で確かめられる?氷を当てる検査の考え方

寒冷じんましんは、氷を皮膚に当てて同じ場所にふくらみが出るかを見る検査で確かめられます。アイスキューブテストと呼ばれる誘発試験(ゆうはつしけん:わざと刺激を加えて症状が出るかを見る検査)です[2]。

  • 氷と少しの水を薄い手袋などに入れる
  • 腕の内側に5分間当てる
  • 外してから10分以内に、当てた場所に触って分かるふくらみが出れば、典型的な寒冷じんましんと考えます

この手順は、寒冷じんましんの専門家による総説(研究をまとめて解説した論文)で、標準的な方法として紹介されているものです[4]。抗ヒスタミン薬を飲んでいると反応が出にくくなるため、検査の前は医師の指示で薬を少し休むことがあります[4]。自己判断で薬をやめないでください。

ただし、氷の検査で反応が出なくても、寒冷じんましんではないとは言いきれません。先ほどのCOLD-CE研究では、寒冷じんましんの患者さん551人のうち、氷などで冷やす標準の検査で陽性(反応あり)は75%でした[5]。残りの方は、標準の検査では反応が出にくいタイプでした[4]。

また、冷えたあとに全身の症状を起こしたことがある方は、自分で氷を当てて試さないでください。検査を受けるかどうかは、医師と相談して決めます。

院長蒲生

受診のころには消えていても、出ていたときの写真と「冷えたあと」というメモがあれば、診察の大きな手がかりになります。

寒冷じんましんで冷たい水に入るのが危ないのはなぜ?

寒冷じんましんで冷たい水が危ないのは、全身が一気に冷えて、全身の症状(アナフィラキシー)が起こりやすいからです[5]。水は空気よりも体の熱をすばやく奪うため、短い時間でも全身が冷えてしまいます[4]。

COLD-CE研究では、標準の冷却検査で陽性だった412人のうち、37%が冷えによる全身の症状を経験していました[5]。全身の症状のきっかけとして最も多かったのは、冷たい水に全身でつかることでした[5]。

  • 冬のプール、海、冷たい川や湖に入るとき
  • 暑い日に、冷たいプールへ急に飛び込むとき
  • 冷たい水を一度に大量に浴びるとき

同じ研究では、全身にじんましんが出る、唇やまぶたが腫れる、口やのどが腫れる感じがする、耳たぶがかゆくなる、といった方は重くなりやすいサインとされています[5]。思い当たる方は、水に入る前に医師と相談しておくと安心です。総説でも、冷たい水に全身でつかる場面は全身の症状の危険を高めるため、特に注意するよう勧めています[4]。水に入って症状が出たら、すぐに上がってください。

なお、冷たいシャワーや水風呂で体を慣らす方法は、途中で全身の症状が出ることがあります[2]。ガイドラインでも、治療に精通した医師の指導の下で慎重に行うものとされているので、自己流では行わないでください[2]。

院長蒲生

泳ぐのが好きな方ほど心配になると思います。プールや海の予定があるときは、前もって医師と相談しておけば安心です。

コリン性じんましんとは?お風呂や運動、緊張で汗ばむと出る小さなブツブツ

入浴・運動・緊張などで汗をかく、または汗ばむときに出るのがコリン性じんましんです[2]。粟粒(あわつぶ)〜小豆(あずき)くらいの小さなブツブツが出て、数分〜2時間以内に消えることが多いです[2]。かゆみのほか、ピリピリした痛みを感じることもあります[2]。

子どもから30歳代前半までの大人に多いとされています[2]。日本の皮膚科・アレルギー科のクリニック9施設で、2020年に受診したじんましんの患者さん1,061人を調べた研究があります[6]。この研究ではコリン性じんましんが5.7%で、10〜20歳代の男性に多くみられました[6]。

ドイツで15〜35歳の高校生・大学生493人を調べた研究では、コリン性のブツブツが出る人は11.2%でした[7]。ほとんどは軽く、医療機関にかかったことがある人は22%だけでした[7]。

冬は、暖房の効いた部屋での厚着や、熱いお風呂で汗ばむ場面が増えます。刺激で出るじんましんは、きっかけを避けることが治療の基本とされています[2]。脱ぎ着しやすい重ね着や、熱すぎないお風呂など、汗ばむきっかけを減らす工夫が役立ちます。まれに、まぶたや唇が腫れたり、全身の症状に進んだりすることもあるので注意が必要です[2]。一方で、症状が軽く、生活に困っていなければ、特に生活を制限する必要はないとされています[2]。

院長蒲生

人前で急にチクチクしてくると、つらいと思います。脱ぎ着しやすい服にしておくと、汗ばむ前に調節できます。

機械性じんましん(皮膚描記症)とは?こすった跡が線状にふくらむじんましん

皮膚をこすったりひっかいたりした刺激で、その跡の形のまま盛り上がるのが機械性じんましんです[2]。爪で線を書くと、その線どおりにふくらむことから、皮膚描記症(ひふびょうきしょう)とも呼ばれます。

先ほどの日本の1,061人の研究では、機械性じんましんは22.7%で、急に出るじんましんよりも多くみられました[6]。1人に複数の型が重なることがあるので、割合を合計すると100%を超えます[6]。

  • かいた跡がミミズばれのように残る
  • ベルトや下着のゴム、カバンのひもがこすれる場所にかゆいふくらみが出る
  • タオルでゴシゴシふいたあとに、線状に赤く盛り上がる

冬は、厚手の衣類のこすれや、かゆいところをかく場面が重なりやすい季節です。機械性じんましんは、かいたりこすったりすること自体がきっかけなので、かくとさらにふくらみます[2]。かゆいときもできるだけかかず、こすれを減らすことが大切です。

院長蒲生

かゆいと、ついかいてしまうものです。爪を短くして、ゆったりした肌ざわりのよい服を選ぶのもひと工夫です。

刺激で出るじんましんの治療は?抗ヒスタミン薬で楽にできます

きっかけになる刺激をできるだけ避けつつ、抗ヒスタミン薬の飲み薬で症状を抑えるのが、刺激で出るじんましんの治療の中心です[2]。抗ヒスタミン薬とは、ヒスタミンの働きをブロックして、かゆみや赤み、ふくらみを抑える薬です[2]。

冬の冷たい風や汗は、完全には避けにくいものです。だからこそ、薬で症状を抑えることが大切になります[2]。寒冷じんましん、機械性じんましん、コリン性じんましんのいずれも、抗ヒスタミン薬で効果が期待できます[2]。

  • 【まずは眠気の出にくい薬】
    眠気の出にくい第2世代の抗ヒスタミン薬が中心です[2]
  • 【効きが足りなければ調整】
    1種類で足りないときは、別の薬に変えたり、量を増やしたりできます[2]
  • 【冬だけの方は冬に】
    海外の総説では、症状の出る時期にしぼって飲む方法も紹介されています[4]
  • 【全身の症状を起こしたことがある方】
    医師と相談のうえ、エピペンを持ち歩くことがあります[4]

ドイツで寒冷じんましんの患者さん30人に、抗ヒスタミン薬のデスロラタジンを使った研究があります[8]。偽薬(プラセボ:有効成分の入っていない薬)、ふつうの量、4倍量を、順番を入れ替えて1週間ずつ飲んでもらいました[8]。ふつうの量でも偽薬より冷えによるふくらみが小さくなり、4倍量ではさらに小さくなりました[8]。4倍量でも、眠気などの副作用は増えませんでした[8]。

この研究の飲み方は、日本の標準の使い方とは異なります。量は自分で増やさず、医師が薬ごとに調整します[2]。デスロラタジンやビラスチンのように、添付文書(薬の公式な説明書)で増量が認められていない薬もあります[2]。1種類が効かなくても、薬の種類や量を調整する余地は結構ありますので、効きが足りないときは医師に伝えてください。

市販のかゆみ止めにも、抗ヒスタミン薬が入ったものがあります。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、ほかに薬を飲んでいる方は、薬剤師に相談してから使ってください。

院長蒲生

かゆみやブツブツが抑えられると、冬の外出や家事がぐっと楽になります。医師と相談しながら、合う薬と量を探していけばOKです。

寒冷じんましんの冬の対策は?手袋・マスクで急な冷えを避ける

冷たい風や水が皮膚に直接当たらないようにし、急に冷える場面を減らすのが、冬の対策の基本です。専門家の総説でも、すべての寒さを避ける必要はなく、これまで症状が出たきっかけを避けることが大切とされています[4]。次のような工夫は、その一例です。

  • 【外に出るとき】
    手袋、マフラー、マスク、耳まで隠れる帽子で、風が当たる顔・耳・手を覆う
  • 【急な冷えを避ける】
    暖かい部屋から外に出る前に、上着を着てから出る
  • 【水仕事】
    冷たい水を使うときは、ゴム手袋を使うか、ぬるま湯にする
  • 【冷たい飲みもの】
    口やのどが腫れる感じが出たことがあれば、冷たい飲みものやアイスは控える
  • 【お風呂上がり】
    ぬれたまま寒い脱衣所にいないよう、すぐに体をふいて服を着る
  • 【手術や処置の前】
    寒冷じんましんがあることを、医師や看護師に伝えておく

手術のときは体が冷えやすいため、総説でも、麻酔や手術を担当するチームに伝えておくことが勧められています[4]。また、寒冷じんましんとコリン性じんましんが両方ある方は、厚着をしすぎて汗ばまないよう、脱ぎ着しやすい重ね着にしてください。

院長蒲生

マスクは、冷たい風から口元や頬を守ってくれます。冬の外出の「じんましん対策グッズ」として役立ちます。

寒冷じんましんで受診する目安は?いつ・どこへ

受診の目安は、119番、すぐに受診、数日のうちに外来で相談、の3段階で考えます。

あてはまる症状どうするか
冷えたあとや入浴・運動のあとに、じんましんや唇の腫れとともに、息苦しさ・ゼーゼー、のどの締めつけ・声のかすれ、めまい・意識が遠のく、繰り返し吐く・強い腹痛すぐ119番(夜間・休日でも)
唇・まぶた・顔の腫れだけで、息苦しさやのどの症状はない。冷えたあとに全身へ急に広がったすぐに医療機関を受診(夜間・休日は、救急外来のある医療機関へ電話で相談)
冷たい風や水、入浴や運動、こすれでブツブツが出るが、全身の症状はない。冬になるたびに繰り返す数日のうちに外来で相談

119番のサインがなくても、症状が強くなってきたら、その時点で判断をやり直してください。冷えたあとに熱や関節の痛みが出る、ひとつのふくらみが24時間以上消えない場合も、じんましん以外の病気のことがあるので医療機関で診てもらってください[2]。

院長蒲生

迷ったときは、表のいちばん上の症状があるかどうかを、まず確かめてください。

受診のときに伝えること

  • どんな場面で出たか(冷たい風、冷たい水、冷たい飲みもの、入浴、運動、緊張、こすれ)
  • 出てから消えるまでの時間
  • 出ていたときの写真(体のどこに出たか分かるように)
  • 唇やまぶたの腫れ、息苦しさ、めまいがあったか
  • プールや海、冷たい水に入る予定があるか
  • 飲んでいる薬(市販薬も)、持病、妊娠中かどうか
院長蒲生

写真とメモがあると、短い診察でも状況がぐっと伝わりやすくなります。

寒冷じんましんで受診するときの当院の診療時間【受診案内】

当院の診療時間は、下の表のとおりです。

曜日時間
月・火・水・金・土9:00〜12:00/14:00〜18:00
日曜・祝日(2026年10月4日から)10:00〜15:00(昼休みなし・発熱外来のみ)
木曜休診

木曜は休診です。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません(日曜・祝日の発熱外来のお知らせ)。アレルギーの診療については、アレルギー科のページもご覧ください。

なお、息苦しさ、のどの締めつけ、声のかすれ、めまいや意識が遠のくなどがあるときは、来院を待たずに119番を呼んでください。

持ち物

  • マイナ保険証、または資格確認書など
  • お薬手帳(ふだん飲んでいる薬が分かるもの)
  • じんましんが出ていたときの写真(スマホでOK)

よくある質問(FAQ)

冷たい飲みものやアイスは、口にしても大丈夫ですか?

口の中やのどが腫れる感じが出たことがなければ、冷たいものをすべて避ける必要はありません[4]。腫れる感じが出たことがある方は、冷たい飲みものやアイスは控えて、医師に伝えてください[4]。のどの締めつけや息苦しさが出たら、その時点で119番です。

寒冷じんましんがあると、プールや海で泳いではいけませんか?

一律に禁止ではありませんが、冷たい水に全身でつかることは、全身の症状の最も多いきっかけです[5]。泳ぐ予定がある方は、事前に医師と相談してください。水に入って皮膚の症状が出たらすぐに上がり、息苦しさやめまいが加われば119番です。

抗ヒスタミン薬は、冬のあいだだけ飲めばいいですか?

総説では、症状がおさまるまで続けて飲むことが基本とされています[4]。そのうえで、症状が寒い時期だけの方は、症状の出る時期にしぼって飲む方法もあります[4]。飲み方は医師と相談して決めてください。

お風呂に入るとチクチクして小さなブツブツが出ます。寒冷じんましんですか?

入浴や運動、緊張で汗ばむときに小さなブツブツが出るなら、コリン性じんましんの可能性があります[2]。寒冷じんましんは冷えが、コリン性じんましんは汗ばむことがきっかけなので、出た場面をメモして受診してください。汗が出にくい場所がある場合も、あわせて医師に伝えてください[2]。

こすると線のように盛り上がります。アレルギーの血液検査で原因が分かりますか?

機械性じんましん(皮膚描記症)は、こすったりひっかいたりした刺激で出るもので、食べものなどのアレルギーとは仕組みが違います[2]。診断は、こすって同じように出るかを確かめる誘発試験などで行います[2]。抗ヒスタミン薬で抑えられることが多いです[2]。

まとめ【寒冷じんましんは、薬と冬の工夫で楽にできる】

  • 冷えたあとや入浴・運動のあとに、息苦しさ・のどの締めつけ・声のかすれ・めまい・意識が遠のくが加われば、すぐ119番
  • 唇やまぶたの腫れだけなら、119番ではなく、すぐに医療機関を受診
  • 冷たい水に全身でつかるのが全身の症状の最も多いきっかけなので、泳ぐ予定があれば事前に医師と相談
  • 冬は寒冷・温熱・コリン性・機械性など、刺激で出るじんましんに出会いやすい
  • 氷を当てる検査で確かめられるが、全身の症状を起こしたことがある方は自分で試さない
  • 抗ヒスタミン薬の種類や量を調整して、かゆみとブツブツを抑えられる
  • 手袋・マフラー・マスクで風を防ぎ、急な冷えを避ける

寒冷じんましんは、冬のあいだずっと気になるつらい症状です。きっかけが分かれば、薬と日々の工夫でかなり楽に過ごせます。冷たい水と119番のサインだけはしっかり押さえて、あとは医療は私達におまかせください。

以上

免責事項

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。記載内容は公開時点の医学的知見に基づいていますが、お一人おひとりの状態によって適切な対応は異なります。症状にご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

参考文献

  1. 日本アレルギー学会 Anaphylaxis対策委員会. アナフィラキシーガイドライン2022. 日本アレルギー学会. 2022. https://www.jsaweb.jp/uploads/files/Web_AnaGL_2023_0301.pdf
  2. 福永淳, 鷲尾健, 織田好子, ほか(蕁麻疹診療ガイドライン策定委員会). 蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版). 日本皮膚科学会雑誌. 2026;136(4):375-493. https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/2013/08/jinmashin2026ver2.pdf
  3. 日本アレルギー学会(アレルギーポータル). アナフィラキシー. アレルギーポータル. 最終更新2026年4月9日. https://allergyportal.jp/knowledge/anaphylaxis/
  4. Bizjak M. Cold Urticaria: From Wheals to Anaphylaxis. Allergy, Asthma & Immunology Research. 2025. doi:10.4168/aair.2025.17.5.547 PMID: 41044831
  5. Bizjak M, Košnik M, Dinevski D, et al. Risk factors for systemic reactions in typical cold urticaria: Results from the COLD-CE study. Allergy. 2022. doi:10.1111/all.15194 PMID: 34862605
  6. Saito R, Takahagi S, Nakano F, et al. A survey on subtypes and clinical characteristics of 1061 patients with urticaria in the primary care institutes in Japan. The Journal of Dermatology. 2022. doi:10.1111/1346-8138.16562 PMID: 36028980
  7. Zuberbier T, Althaus C, Chantraine-Hess S, Czarnetzki BM. Prevalence of cholinergic urticaria in young adults. Journal of the American Academy of Dermatology. 1994. doi:10.1016/s0190-9622(94)70267-5 PMID: 7962780
  8. Siebenhaar F, Degener F, Zuberbier T, Martus P, Maurer M. High-dose desloratadine decreases wheal volume and improves cold provocation thresholds compared with standard-dose treatment in patients with acquired cold urticaria: a randomized, placebo-controlled, crossover study. The Journal of Allergy and Clinical Immunology. 2009. doi:10.1016/j.jaci.2008.12.008 PMID: 19201016

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