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【伝染性単核球症】若い人の長引く発熱とのどの痛み・首の腫れ【EBウイルス】

お急ぎの方へ

  • 伝染性単核球症は、EBウイルスにはじめて感染した10代〜20代に多い病気。だ液でうつり、潜伏期は4〜6週間
  • サインは、38℃以上の熱が1〜2週間続く、のどの痛み、首(特に後ろ側)のリンパ節の腫れ、強いだるさ
  • 急に始まった強い腹痛(特に左上)、息苦しさ、意識の異常は、夜間・休日でもすぐ119番

おはようございます。仙台空港北クリニック院長の蒲生俊一(医学博士 / 呼吸器専門医)です。

発熱外来には、高校生や大学生、20代の若い患者さまも結構来られます。その中に、「扁桃炎(へんとうえん)と言われて薬をもらったのに、1週間たっても熱が下がらない」という方がときどきおられます。

「熱とのどの痛みが長引いて、首のリンパ節まで腫れてきた。だるくて起き上がれない」

結論から申し上げると、若い方のこういう症状は、伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)の可能性があります。EBウイルスというありふれたウイルスの感染症で、血液検査で診断でき、溶連菌(ようれんきん)の扁桃炎とは治療も注意点も違います。

本記事では、伝染性単核球症の特徴、溶連菌・扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)との違い、運動を控える期間、受診の目安をざっくり解説します。

2026年10月4日から、日曜・祝日も発熱外来を行っています
10時〜15時(昼休みなし)。予約は不要で、当日チェックインで受け付けます。PCR検査は当日中に結果をお伝えします。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。10月25日(日)は休診で、11月からは原則として毎週日曜日と祝日です。日曜・祝日の発熱外来のお知らせ

文責(この記事を書いた人)

蒲生 俊一(がもう しゅんいち)
仙台空港北クリニック 院長

地元、名取市立閖上小・中学校出身。東北大学医学部医学科を卒業後、仙台オープン病院、気仙沼市立病院、東北大学病院を経て、コロナ禍ただ中の2021年4月に仙台空港北クリニックを開院。「絶対に断らない発熱外来」をつらぬき通し、コロナ5類化までの2年間で2万名を優に超える発熱患者の診療にたずさわる。

所属学会・認定資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
日本抗加齢医学会専門医
医学博士(東北大学)

目次

【結論】伝染性単核球症は、若い人に多いEBウイルスの「長引く扁桃炎」

EBウイルス(Epstein-Barrウイルス:ヘルペスウイルスの仲間)は、大人の大半がすでに感染しているありふれたウイルスです[1]。赤ちゃんや小さな子どものうちにかかると、症状が出ないことが多いです[1]。

ところが、思春期以降にはじめて感染すると、発熱・のどの痛み・リンパ節の腫れといった症状が強く出やすくなります[1]。リンパ節(首やわきの下などにある、免疫のはたらきをする小さなふくらみ)が腫れるのが特徴で、これが伝染性単核球症です。

うつり方は、主にだ液です。キスや飲み物の回し飲みでうつるため、英語では「キス病(kissing disease)」とも呼ばれます[2][1]。感染してから症状が出るまでの潜伏期(せんぷくき)は4〜6週間と長めです[1]。

日本でも「はじめて感染する年齢」が遅くなっている

国立健康危機管理研究機構(旧・国立感染症研究所)の2003年の解説では、日本では2〜3歳までに70%くらいが感染し、20歳代で90%以上が抗体を持つとされていました[1]。欧米では乳幼児期の感染が20%前後と少なく、そのぶん若い世代で伝染性単核球症を発症する人が日本より多いと考えられてきました[1]。

実は、日本でも事情が変わってきています。東京とその近県の5〜7歳の子ども442人分の保存血清を調べた研究があります[3]。EBウイルス抗体の陽性率は、1990年代前半までは80%超でしたが、1995〜1999年には59%まで下がっていました。

2006年には50%未満と推定され、はじめて感染する年齢が遅くなり続けていることが分かります[3]。つまり、日本でも10代〜20代で伝染性単核球症になる方が、今後増えていく可能性があるということです。

のどが痛い16〜20歳の、およそ13人に1人

米国の研究者が、伝染性単核球症の診察所見の価値を調べた11の研究をまとめた系統的レビューがあります[4]。系統的レビュー(けいとうてきレビュー)とは、同じテーマの研究を集めて、まとめて評価する方法です。

伝染性単核球症は5〜25歳に最も多く、特に16〜20歳では、のどの痛みで受診した人のおよそ13人に1人がこの病気でした[4]。若い方の「のどが痛くて熱がある」の中に、決してまれではない割合で混じっています。

伝染性単核球症の症状:38℃以上の熱が1〜2週間、首の後ろが腫れる

症状は、ふつうの扁桃炎とよく似ています。違いは「長さ」と「広がり」です[1]。

  • 38℃以上の高い熱が、1〜2週間続くことが多い
  • のどの痛み、扁桃(へんとう:のどの奥の左右にあるリンパのかたまり)が腫れて白いものがつく
  • 首のリンパ節の腫れ――発症から1〜2週ごろがピークで、首以外のリンパ節も腫れることがある
  • 強いだるさ、食欲の低下
  • 発疹(ほっしん)が、おもに胴体や腕に出ることがある
  • 血液検査で、肝臓の数値の異常がほとんどの方に出る。肝臓や脾臓(ひぞう)が腫れることもある

米国で、EBウイルスの感染が血液検査で確かめられた150人を、発症時と1・2・6か月後まで追いかけた研究があります[5]。目立った症状は、のどの痛みとだるさ、首のリンパ節の腫れ、そして日常生活に支障が出るほどの体力の低下でした。

検査では、異型(いけい)リンパ球という形の変わった白血球の増加と、軽い肝機能の上昇がみられました[5]。多くの症状と検査値は1か月でほぼ正常に戻りましたが、だるさ・首の腫れ・のどの炎症はゆっくりとしか改善しませんでした[5]。

「首の後ろ側」のリンパ節が腫れていたら、ぐっと疑わしい

先ほどの系統的レビューでは、どの所見が診断の手がかりになるかを尤度比(ゆうどひ)で示しています[4]。尤度比とは、「その所見があると、病気の可能性が何倍くらい高まるか」の目安です。

首の後ろ側のリンパ節の腫れは尤度比3.1(95%信頼区間1.6〜5.9)、口の天井(口蓋:こうがい)の点状出血は5.3、脾臓の腫れは1.9〜6.6でした[4]。95%信頼区間(しんらいくかん)は、本当の値がおそらく入る範囲です。

一方、のどの痛みやだるさそのものは、ほとんどの患者さまにある反面、ほかの病気でもよくある症状なので、それだけでは見分けられません[4]。「扁桃炎にしては長い」「首の後ろまで腫れている」が、この病気を疑う入口です。

厚生労働省の「抗微生物薬適正使用の手引き」でも、溶連菌では首の前側、伝染性単核球症では耳の後ろや首の後ろ側のリンパ節が腫れやすいとされています[6]。

院長蒲生

「扁桃炎にしては長いな、首の後ろまで腫れているな」というときに、私達が思い浮かべる病気の一つです。

溶連菌・扁桃周囲膿瘍との違い【見た目は似ていても別の病気】

「のどが痛くて熱がある」ときに、のどを見ただけで区別するのは、実は結構むずかしいです。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、のどの痛みが強い場合に全てが急性扁桃炎とは限らない、と注意をうながしています[7]。

溶連菌の扁桃炎伝染性単核球症扁桃周囲膿瘍
原因細菌(A群溶連菌)ウイルス(EBウイルス)[1]扁桃炎がこじれて、扁桃のまわりに膿(うみ)がたまる[7]
特徴のどの痛みと熱。扁桃に白い膿熱が1〜2週間続く、首(特に後ろ)のリンパ節の腫れ、強いだるさ[1]片側だけ強い痛み、口が開けにくい、耳まで痛む[7]
調べ方のどの迅速検査血液検査(白血球の内訳・肝機能・EBウイルスの抗体)[1]耳鼻咽喉科でのどの奥を確認、必要なら画像検査など
治療抗菌薬(こうきんやく:細菌をやっつける薬)を、出された分だけ飲み切る[6]対症療法(熱や痛みをやわらげる治療)[1]膿を出す処置と抗菌薬[7]
気をつけること薬を途中でやめないアモキシシリンで発疹が出やすい[8]。脾臓が腫れるので激しい運動を控える[2]片側だけの強い痛みはその日のうちに発熱外来か耳鼻咽喉科へ。口が開かない・つばが飲めないなら夜間・休日でもすぐ受診

溶連菌の扁桃炎については、溶連菌の記事でくわしく解説しています。

扁桃周囲膿瘍は、片側だけがものすごく痛い、口が開きにくい、耳まで痛むのが特徴です[7]。伝染性単核球症と違って急いで膿を出す処置が必要なので、片側だけの強い痛みに気づいたら、その日のうちに発熱外来か耳鼻咽喉科を受診してください。

口がほとんど開かない、つばや水分が飲み込めないところまで来ていたら、夜間・休日でもすぐに受診してください。

アモキシシリンで発疹が出ることがある【だから診断が大事】

溶連菌と分かった扁桃炎には、厚生労働省の手引きでも、アモキシシリンというペニシリン系の抗菌薬を10日間飲むことが基本とされています[6]。溶連菌と分かったら迷わず始めて、出された分は最後まで飲み切ることが大切です。

ところが、伝染性単核球症の方がアモキシシリン(アンピシリンの仲間)を飲むと、発疹が出やすいことが知られています[1][7]。1960年代の報告では、アンピシリンで80〜100%に発疹が出たとされていました[8]。

イスラエルの2つの小児病院で、EBウイルスの血液検査で診断されて入院した子ども238人を調べた研究があります[8]。このうち173人は抗菌薬を使っており、発疹が出たのは32.9%、使わなかった子どもでは23.1%でした(統計的に意味のある差ではありません)。

上の32.9%は、病気の経過中に原因を問わず発疹が出た割合です。抗菌薬そのものが原因と判断された発疹は、薬の中ではアモキシシリンで最も多く、29.5%(95%信頼区間18.52〜42.57)でした[8]。昔の報告よりはずっと低いものの、ざっくり3〜4人に1人には発疹が出る計算です。

ここで大事なのは、抗菌薬そのものが悪者ではない、ということです。溶連菌なら、抗菌薬をしっかり飲み切ることが治療の柱です[6]。一方、伝染性単核球症はウイルスの病気なので、抗菌薬ではなく対症療法で治していきます[1]。

溶連菌なのか伝染性単核球症なのかを見きわめて、薬は医師が選ぶ。これが、必要な治療を確実に届ける近道です。扁桃炎と言われて抗菌薬を飲み始めてから発疹が出たときは、自己判断でやめたり続けたりせず、早めに処方した医療機関に連絡してください。発疹が出た日と薬の名前は、今後薬を選ぶときの大事な情報になるので、控えておいてください。

診断は血液検査【のどを見ただけでは分からない】

伝染性単核球症かどうかは、血液検査で確かめます[1]。調べるのは、おもに次の3つです。

  • 白血球の内訳――異型リンパ球(ウイルスと戦って形の変わったリンパ球)が増えているか
  • 肝機能(AST・ALT)――ほとんどの方で上がる[1]。多くは1か月ほどで正常に戻る[5]
  • EBウイルスの抗体――はじめての感染かどうかを、何種類かの抗体の組み合わせで判断する[1]

先ほどの系統的レビューでは、異型リンパ球が10%以上あると尤度比11.4(95%信頼区間2.7〜35)と、可能性が大きく上がりました[4]。厚生労働省の手引きでも、血液検査でリンパ球の割合が35%以上なら可能性が高くなると紹介されています[6]。血液の内訳を見るだけでも、かなり見当がつく、ということです。

EBウイルスの抗体は、感染の時期によって出方が変わります。1回の採血では判断がつかないこともあり、急性期と4〜6週間後の回復期に2回採血して比べることがあります[1]。

海外でよく使われる簡易検査(ポールバンネル反応やモノスポット)は、日本の患者さまでは陰性になる例が少なくなく、あまり使われていません[1]。溶連菌の迅速検査とあわせて、総合的に判断します。

【運動は1か月は控える】脾臓が腫れて、まれに破れることがある

脾臓(ひぞう)は、左のわき腹の奥、胃の後ろにある、古くなった血液の細胞を処理する臓器です。伝染性単核球症では脾臓が腫れることがあり、ときに大きく腫れて破れる(脾破裂:ひはれつ)ことがあります[1]。

米国スポーツ医学会(AMSSM)の2023年の声明では、脾臓の腫れはよくあり、破裂はまれですが、発症から1か月以内に起こるのが典型的とされています[2]。治療は、症状をやわらげる対症療法が中心です[2]。

いつまで控える?米国と英国の研究から

米国の軍の医療データで、2006〜2016年に伝染性単核球症に関連した脾損傷(ひそんしょう:脾臓が破れる、または傷つくこと)が確認された42例を調べた研究があります[9]。脾損傷は発症から平均15.4日後で、21日以内が73.8%、31日以内が90.5%でした。

その多くは、ぶつけたりころんだりといった外傷なしに起きていました[9]。米国では3週間の活動制限が目安とされてきましたが、この研究は31日まで延ばすことを提案しています[9]。なお、脾破裂は伝染性単核球症の患者さまの0.1〜0.5%とされています[9]。

英国の研究者が、1984〜2014年に発表された脾破裂の症例報告85例をまとめた系統的レビューもあります[10]。平均年齢は22歳、70%が男性で、発症から脾破裂まで平均14日、長いものでは8週間後でした。

けがの先行があったのは14%だけで、症状としては腹痛が88%と最も多く、亡くなった方は9%でした[10]。ただし、これは論文に報告された重い例だけを集めた数字で、患者さま全体の割合ではありません。このレビューは、スポーツ・重い物の持ち上げ・激しい運動を8週間避けることをすすめています[10]。

控える期間は、国や医療機関によって方針が異なります。米国の軍の医療データを調べた研究は発症から31日まで、英国の総説は8週間の活動制限を提案しています[9][10]。この海外の目安をもとにすると、少なくとも発症から1か月は、部活・ジム・接触スポーツ・重い物の持ち上げを避けるのが安全です。

接触スポーツとは、ラグビー、柔道、サッカー、バスケットボールのように、体がぶつかる競技のことです。再開の時期は、診察した医師に確認してください。超音波で脾臓の腫れが引いたことを確かめてから、という考え方もあります[10]。

【すぐ119番】脾破裂・気道閉塞・脳炎を疑うサイン

次のどれか1つでもあてはまるときは、発熱外来ではなくすぐに119番してください。夜間・休日でも同じです。

  • 急に、おなか(特に左上)が強く痛み出した。左肩まで痛みが響くこともある。脾破裂でいちばん多い症状は腹痛[10]
  • 腹痛に加えて、ふらつく、冷や汗が出る、顔色が真っ青になった
  • 息が苦しい、息をするときにヒューヒュー・ゼーゼーと音がする、前かがみでないと息ができない
  • 意識がおかしい、けいれんした、強い頭痛で首が前に曲げられない

息の通り道がふさがる気道閉塞(きどうへいそく)や、髄膜炎(ずいまくえん)・脳炎は、まれですが伝染性単核球症の合併症として報告されています[1]。

受診の目安【いつ・どこへ】

急ぎ具合を3段階にまとめました。迷ったら、急ぐほうに合わせてください。

急ぎ具合こんなときどこへ
すぐに119番急に始まった強い腹痛(特に左上。左肩に響く、ふらつき・冷や汗・真っ青な顔色を伴うことも)。息苦しい、ヒューヒュー・ゼーゼーする、前かがみでないと息ができない。意識がおかしい、けいれん、強い頭痛で首が曲がらない救急車
夜間・休日でもすぐ受診つばや水分が飲み込めない、水分がまったくとれない、口がほとんど開かない(扁桃周囲膿瘍のおそれ)救急外来、耳鼻咽喉科のある病院
その日のうちに受診熱とのどの痛みに、首のリンパ節の腫れや強いだるさが加わった。扁桃炎と言われたのに熱が下がらず長引いている。のどの片側だけが強く痛む。抗菌薬を飲み始めてから発疹が出た。皮膚や白目が黄色っぽい発熱外来、耳鼻咽喉科

※当院は木曜休診です。日曜・祝日は10時〜15時の発熱外来のみで、点滴はできません。

学校・仕事はいつから?【日数の決まった出席停止ではありません】

伝染性単核球症は、学校保健安全法施行規則で出席停止の日数が決められている病気ではありません。インフルエンザのような「発症後何日」という日数の決まりはなく、熱が下がり、食事がとれて体調が戻れば、登校・出勤してOKです。登校の時期について学校から指示がある場合は、それに従ってください。

ただし、体育・部活・クラブ活動の再開は別です。上で述べた海外の目安をもとに、少なくとも発症から1か月は激しい運動と接触スポーツを控え、再開は医師に相談してください。

熱が下がったあとも、だるさが1か月たっても残ることがあります[5]。「もう熱はないのに、だるい」のはこの病気ではよくあることなので、無理のない範囲で生活を戻していきましょう。

うつるのはだ液なので、治るまでは飲み物の回し飲みや食器の共用、キスは避けましょう。なお、一度感染した人の約15〜20%はふだんからだ液にウイルスを出しているため、完全に防ぐのはむずかしい病気でもあります[1]。

発熱とのどの痛みで受診するときに伝えてほしいこと

次のことをメモしておくと、診察で伝えやすくなります。

  • いつから熱とのどの痛みがあるか。いちばん高かった体温
  • 首の腫れはいつからか、前側か後ろ側か。首以外(わきの下、足のつけ根)も腫れているか
  • だるさの程度。食事と水分はとれているか
  • 発疹が出た日と場所。飲んでいる抗菌薬の名前と、飲み始めた日
  • 部活・スポーツ・仕事の内容(運動再開の相談のため)
  • 家族、恋人、友人に同じような症状の人がいるか
  • おなかの痛み、皮膚や白目の黄色みがあるか

当院の発熱外来の受け方【日曜祝日は点滴できません】

長引く熱とのどの痛みは、仙台空港北クリニック(名取市美田園)の発熱外来の対象です。予約は不要で、事前問診と当日チェックインで受け付けています。

当院は、発熱外来の受診をお断りしない方針です。ただし、水分がとれず点滴が必要なときや、入院や専門的な処置が必要と判断したときは、対応できる医療機関をご案内することがあります。

曜日時間
月・火・水・金・土9:00〜12:00/14:00〜18:00
日曜・祝日(2026年10月4日から)10:00〜15:00(昼休みなし・発熱外来のみ)
木曜休診

日曜・祝日の発熱外来は10時〜15時(昼休みなし)で、10月25日(日)は休診、11月からは原則として毎週日曜日と祝日です。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。

日曜・祝日は点滴はできません。つばも飲み込めない、水分がまったくとれないときは、はじめから点滴ができる医療機関を受診してください。

くわしくは日曜・祝日の発熱外来のお知らせと、発熱外来の事前問診・当日チェックインについてをご覧ください。

受診の流れ

  • 来院前に事前問診を入力します(任意です。入口でチェックインするときに入力してもOKです)
  • 発熱外来入口のQRコードを読み取り、「到着したのでチェックインする」を選んでチェックインします(必須)
  • 平日は、チェックインが終わったらそのままお車の中でお待ちください
  • 日曜・祝日は、チェックイン後に一般外来入口で保険証(マイナ保険証・資格確認書など)の確認をします。日曜・祝日は一般外来を行っていないので、ご遠慮なくお入りください。確認が済んだらお車などでお待ちください
  • 順番が近づいたら、SMSまたはお電話でお呼び出しします。発熱外来入口のインターホンを押して、お名前をおっしゃってください
院長蒲生

「ただの扁桃炎だと思っていたけれど、なんだか長いな」という違和感は、遠慮なくお伝えください。

よくある質問(FAQ)

伝染性単核球症は、家族や恋人にうつりますか?

主にだ液でうつります。キスや飲み物の回し飲み、食器の共用は治るまで避けてください。ただし、国内の2003年の解説では20歳代の90%以上がすでに抗体を持つとされ、おもに注意が必要なのは、まだ感染していない若い世代の間でのうつし合いです[1]。潜伏期が4〜6週間と長いので、うつった場合でも発症はかなり先になります[1]。

運動や部活は、いつから再開できますか?

脾臓が腫れて破れるおそれがあるため、海外の目安をもとに、少なくとも発症から1か月は激しい運動・接触スポーツ・重い物の持ち上げを避けてください。米国の研究は発症から31日まで、英国の総説は8週間の活動制限を提案しており、国や医療機関で方針が異なります[9][10]。再開の時期は、診察した医師に確認してください。

扁桃炎と言われて抗菌薬を飲み始めたら、発疹が出ました。

伝染性単核球症にアモキシシリンなどを使うと、発疹が出やすいことが知られています[8][1]。自己判断で薬をやめたり続けたりせず、その日のうちに処方した医療機関に連絡してください。溶連菌なのか伝染性単核球症なのかを見きわめて薬を選び直すために、発疹が出た日と薬の名前を伝えてください。

学校や仕事は、いつから行っていいですか?

伝染性単核球症は、学校保健安全法施行規則で出席停止の日数が決められている病気ではありません。熱が下がり、食事がとれて体調が戻れば登校・出勤できます。ただし体育・部活などの運動は別で、海外の目安をもとに少なくとも発症から1か月は控え、再開は医師に相談してください。

熱やだるさは、どのくらい続きますか?

38℃以上の熱が1〜2週間続くことが多い病気です[1]。米国の150人の研究では、多くの症状と検査値は1か月でほぼ正常に戻りましたが、だるさや首の腫れはゆっくりとしか改善しませんでした[5]。「熱はないのにだるい」が長引くのは、この病気ではよくあることです。

血液検査は1回で分かりますか?

白血球の内訳と肝機能は1回の採血で分かり、異型リンパ球が10%以上あれば可能性が大きく上がります[4]。EBウイルスの抗体は感染の時期で出方が変わるため、急性期と4〜6週間後に2回採血して比べることがあります[1]。

まとめ【若い人の長引く熱・のど・首の腫れは、血液検査で確かめる】

  • 伝染性単核球症は、EBウイルスにはじめて感染した10代〜20代に多い病気。だ液でうつり、潜伏期は4〜6週間
  • サインは、38℃以上の熱が1〜2週間続く、のどの痛み、首(特に後ろ側)のリンパ節の腫れ、強いだるさ
  • 溶連菌・扁桃周囲膿瘍とは見た目が似ていても別の病気。血液検査(白血球の内訳・肝機能・EBウイルス抗体)で確かめる
  • アモキシシリンで発疹が出やすい病気。「ただの扁桃炎」と決めつけず、医師が見きわめて薬を選ぶ。溶連菌なら抗菌薬を飲み切る
  • 脾臓が腫れてまれに破れる。海外の目安をもとに、少なくとも発症から1か月は激しい運動・接触スポーツ・重い物の持ち上げを避ける
  • 急に始まった強い腹痛(特に左上)、息苦しさ、意識の異常は、夜間・休日でもすぐ119番

「扁桃炎にしては長いな」と感じたら、それは体からの大事なサインです。迷ったら早めにご相談ください。医療は私達におまかせください。

以上

免責事項

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。記載内容は公開時点の医学的知見に基づいていますが、お一人おひとりの状態によって適切な対応は異なります。症状にご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト. 伝染性単核症(IDWR 2003年第23号週). 国立健康危機管理研究機構ウェブサイト. 参照 2026年10月. https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/infectious-mononucleosis/detail/index.html
  2. Putukian M, McGrew CA, Benjamin HJ, Hammell MK, Hwang CE, Ray JW, et al. American Medical Society of Sports Medicine Position Statement: Mononucleosis and Athletic Participation. Clin J Sport Med. 2023 May. doi:10.1097/JSM.0000000000001161 PMID: 37186809
  3. Takeuchi K, Tanaka-Taya K, Kazuyama Y, Ito YM, Hashimoto S, Fukayama M, et al. Prevalence of Epstein-Barr virus in Japan: trends and future prediction. Pathol Int. 2006 Mar;56(3):112-6. doi:10.1111/j.1440-1827.2006.01936.x PMID: 16497243
  4. Ebell MH, Call M, Shinholser J, Gardner J. Does This Patient Have Infectious Mononucleosis?: The Rational Clinical Examination Systematic Review. JAMA. 2016 Apr;315(14):1502-9. doi:10.1001/jama.2016.2111 PMID: 27115266
  5. Rea TD, Russo JE, Katon W, Ashley RL, Buchwald DS. Prospective study of the natural history of infectious mononucleosis caused by Epstein-Barr virus. J Am Board Fam Pract. 2001;14(4):234-42. PMID: 11458965
  6. 厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部. 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編(急性咽頭炎の項). 厚生労働省. 2026年1月16日. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf
  7. 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気:口腔・咽頭の病気(急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍). 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会ウェブサイト. 参照 2026年10月. https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=22
  8. Chovel-Sella A, Ben Tov A, Lahav E, Mor O, Rudich H, Paret G, et al. Incidence of rash after amoxicillin treatment in children with infectious mononucleosis. Pediatrics. 2013 May;131(5):e1424-7. doi:10.1542/peds.2012-1575 PMID: 23589810
  9. Sylvester JE, Buchanan BK, Paradise SL, Yauger JJ, Beutler AI. Association of Splenic Rupture and Infectious Mononucleosis: A Retrospective Analysis and Review of Return-to-Play Recommendations. Sports Health. 2019;11(6):543-549. doi:10.1177/1941738119873665 PMID: 31550435
  10. Bartlett A, Williams R, Hilton M. Splenic rupture in infectious mononucleosis: A systematic review of published case reports. Injury. 2016 Mar;47(3):531-8. doi:10.1016/j.injury.2015.10.071 PMID: 26563483

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