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日曜・祝日も発熱外来【10時〜15時】
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【急性中耳炎】子どもの発熱と耳の痛み【夜に痛がったときの対処と受診先】

お急ぎの方へ

  • 急性中耳炎は、かぜの後に起きやすい子どもに多い病気。子どもは耳管が短く、水平に近いのが理由
  • 耳を触る・不機嫌・夜泣き・耳だれは中耳炎のサイン
  • 耳の後ろが赤く腫れる、耳が押し出される、顔の動きがおかしい、ぐったり、首が硬い、水分がまったくとれないときは夜でも受診。けいれん5分以上などは119番

こんにちは。仙台空港北クリニック院長の蒲生俊一(医学博士 / 呼吸器専門医)です。

秋から冬にかけて、かぜをひく子どもが増えてきました。かぜの数日後、夜中に急に「耳がいたい」と泣き出します。言葉で言えない赤ちゃんなら、耳を触りながら泣き止みません。子育て中のご家庭では、よくある夜の光景だと思います。

結論から申し上げると、夜に耳を痛がっても、痛み止めで落ち着いて眠れるなら、多くの場合は翌日の受診でOKです。ただし、耳の後ろが赤く腫れている、顔の動きがおかしい、ぐったりしている、首が硬いといったときは、夜でも受診してください。

本記事では、子どもに多い急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)を取り上げます。かぜの後に起きやすい理由、見逃したくないサイン、夜に痛がったときの対処と受診先、予防を、論文のデータもまじえて解説します。

当院の発熱外来では、PCR検査(ピーシーアールけんさ:ウイルスの遺伝子を増やして見つける検査)の結果を当日中にお伝えしています。

2026年10月4日から、日曜・祝日も発熱外来を行っています
10時〜15時(昼休みなし)。予約は不要で、当日チェックインで受け付けます。PCR検査は当日中に結果をお伝えします。日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。10月25日(日)は休診で、11月からは原則として毎週日曜日と祝日です。日曜・祝日の発熱外来のお知らせ

文責(この記事を書いた人)

蒲生 俊一(がもう しゅんいち)
仙台空港北クリニック 院長

地元、名取市立閖上小・中学校出身。東北大学医学部医学科を卒業後、仙台オープン病院、気仙沼市立病院、東北大学病院を経て、コロナ禍ただ中の2021年4月に仙台空港北クリニックを開院。「絶対に断らない発熱外来」をつらぬき通し、コロナ5類化までの2年間で2万名を優に超える発熱患者の診療にたずさわる。

所属学会・認定資格
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本アレルギー学会アレルギー専門医
日本抗加齢医学会専門医
医学博士(東北大学)

目次

【結論】急性中耳炎の夜の痛みは「痛み止め→翌日受診」が基本

急性中耳炎の夜の痛みは、ざっくり次の線引きで判断します。

  • 【翌日に受診】
    耳を痛がるが、痛み止めで落ち着いて眠れる。水分がとれていて、呼びかけにいつもどおり反応する
  • 【夜でも受診】
    耳の後ろが赤く腫れている、耳が外側に押し出されたように立っている、顔の片側が動かない。ぐったりして反応が鈍い、首が硬い・首を前に曲げると痛がる、ふらついて歩けない。水分をまったく受けつけない、半日以上おしっこが出ていない。痛み止めを使っても痛がって泣き続ける
  • 【119番】
    けいれんが5分以上続く、呼びかけに反応しない、呼吸がとても苦しそう

迷ったときは、子ども医療電話相談(#8000)で相談できます。また、生後3か月未満の赤ちゃんに38℃以上の熱があるときは、耳の症状にかかわらず夜でも受診してください。

急性中耳炎とは【かぜの後に起きやすい理由】

急性中耳炎は、鼓膜(こまく)の奥にある「中耳(ちゅうじ)」という空間に、細菌やウイルスが入りこんで炎症が起きる病気です。中耳に膿(うみ)がたまって鼓膜を内側から押すため、強い耳の痛みや発熱が出ます。

中耳は、耳管(じかん:耳と鼻の奥をつなぐ細い管)で鼻の奥とつながっています。子どもの耳管は大人より短く、まだ未熟で、角度も水平に近いのが特徴です[1]。そのため、かぜで鼻の奥にふえた細菌やウイルスが、耳管を通って中耳に入りやすいのです。生後3か月から3歳ごろに特に多い病気です[1]。

実際、かぜの後に中耳炎になる子どもは結構多いです。米国で生後6か月〜3歳の健康な子ども294人を1年間追いかけた研究では、かぜが合計1,295回あり、かぜに続いて急性中耳炎が起きた割合は37%でした[2]。年齢が低いほど起こりやすい、という結果です。

別の米国の研究(生後6〜36か月の子ども615人)では、1歳までに23%、3歳までに60%の子どもが、少なくとも1回は急性中耳炎にかかっていました[3]。「うちの子だけ何度も」と心配になる方もいますが、小さい子どもにとっては、それくらいよくある病気です。

急性中耳炎のサインは?【耳を触る・不機嫌・夜泣き】

急性中耳炎のサインは、耳を触る・不機嫌・夜泣きなど、言葉以外の様子にも出ます。話せる年齢の子どもなら「耳がいたい」と教えてくれます。でも、赤ちゃんや言葉がまだ少ない子どもは、痛みをうまく伝えられません。次のような様子があれば、中耳炎を疑ってください。

  • 耳をしきりに触る、引っぱる、こする
  • いつもより不機嫌で、ぐずってあやしても落ち着かない
  • 夜中に何度も泣いて起きる、寝つきが悪い
  • かぜの症状(鼻水・せき)のあとに、また熱が出てきた
  • 耳から黄色っぽい液や膿が出てくる(耳だれ)
  • 呼びかけへの反応が鈍い、聞こえにくそうにしている

赤ちゃんでは、むずかる・眠れないといった様子だけのこともあります。幼児では、熱のほかに吐き気や嘔吐(おうと)、下痢をともなうこともよくあります[1]。「耳を触る」だけで中耳炎と決まるわけではありませんが、かぜのあとにこうした様子が重なったら要注意です。

耳だれが出たら

耳だれは、中耳にたまった膿が鼓膜の小さな穴から外に出てきたものであることが多いです。膿が出ることで圧が抜け、痛みが急に楽になることもあります。

痛みが楽になっても、中耳炎が治ったわけではありません。耳の入り口に出てきた分だけをやわらかいガーゼなどでふき取り、綿棒を耳の奥まで入れないようにして、翌日に受診してください。

夜に耳を痛がったときの対処【おうちでできること】

夜中に耳を痛がっても、慌てなくて大丈夫です。次の順番で対応してください。

  • 【まず様子を確認】
    下の「夜でも受診すべきサイン」にあてはまらないか確認します
  • 【痛み止めを使う】
    子どもの痛み止めとしてよく使われるのは、アセトアミノフェンです。子どもの量は体重で決まるので、処方された薬(座薬〈ざやく〉を含む)は説明どおりの量と間隔で使います。市販の子ども用の薬は、説明書に書かれた対象年齢と用量を必ず守ってください
  • 【楽な姿勢で休ませる】
    抱っこなど、本人がいちばん落ち着く姿勢で休ませてあげてください
  • 【水分をとらせる】
    熱があるときは、麦茶や経口補水液(けいこうほすいえき)を少しずつこまめに飲ませます
  • 【メモをとる】
    痛がり始めた時刻、熱の推移、痛み止めを使った時刻、耳だれの有無。翌日の診察で役立ちます

大人用の市販薬や、きょうだいの薬を使うのはやめましょう。生後3か月未満の赤ちゃんには、自己判断で使わず、まず受診してください。

痛みをとることは、中耳炎の治療の大切な柱の一つです[1]。系統的レビュー(けいとうてきレビュー:同じテーマの研究を、決まった手順で漏れなく集めてまとめた研究)があります。そこでは、3つの比較試験から、急性中耳炎の子ども合計327人のデータが分析されています[4]。

そのうちアセトアミノフェンと偽薬(ぎやく:有効成分の入っていない薬)を比べたデータでは、48時間後にまだ痛みがあった子どもは、アセトアミノフェンで10%、偽薬で25%でした[4]。相対リスク(偽薬と比べて何倍起こりやすいか)は0.38で、痛みが残る子どもが偽薬の約4割だったという意味です[4]。95%信頼区間(本当の値がほぼ収まる範囲)は0.17〜0.85でした[4]。

この試験では、子どもは全員、抗菌薬(こうきんやく:細菌をやっつける薬)も飲んだうえで比べています[4]。つまり、治療を受けながら、痛みは痛み止めでしっかり抑えるのが基本ということです。データの質はまだ高くないとされていますが、痛みで眠れない夜には、痛み止めを遠慮なく使ってください。

急性中耳炎で夜でも受診すべきサインは?【119番の目安】

急性中耳炎で夜でも受診すべきサインは、耳の後ろの腫れ、顔の動きの異常、ぐったり、首の硬さです。急性中耳炎は、まれに炎症が耳のまわりや頭の中に広がることがあります。耳の後ろの骨に広がる乳様突起炎(にゅうようとっきえん)や、髄膜炎(ずいまくえん:脳を包む膜の炎症)などです[1]。次のどれか1つでもあてはまれば、夜間・休日でも朝を待たずに受診してください。

  • 耳の後ろが赤く腫れている、押すと痛がる
  • 耳が外側に押し出されたように、立って見える
  • 顔の片側が動かない(目が閉じにくい、口の片側から水がこぼれる、笑うと顔がゆがむ)
  • ぐったりして反応が鈍い(起こしても起きない、呼びかけに反応しないときは119番)
  • 首が硬い、首を前に曲げると痛がる、吐くのが止まらない、ひどく頭を痛がる
  • ふらついてまっすぐ歩けない、目が回るとひどく訴える
  • 水分をまったく受けつけない、半日以上おしっこが出ていない
  • 痛み止めを使っても痛がって泣き続け、まったく眠れない
  • 生後3か月未満で38℃以上の熱がある(元気そうに見えても受診してください)

耳の後ろの腫れや耳が押し出される様子は、乳様突起炎のサインです。中耳炎になってから数日〜数週間たって出てくることもあります[1]。「中耳炎で治療中だけど、耳の後ろが腫れてきた」というときも、すぐに受診してください。

けいれんが5分以上続く、呼びかけに反応しない、呼吸がとても苦しそうなときは、迷わず119番です。判断に迷うときは#8000に相談してください。

急性中耳炎の受診先はどこ?【鼓膜を見る耳鼻咽喉科が専門】

急性中耳炎の受診先は、鼓膜をくわしく見られる耳鼻咽喉科が基本です。急性中耳炎かどうかは、鼓膜を直接見て判断するからです。日本には、日本耳科学会など3学会がつくる小児急性中耳炎診療ガイドライン(がいどらいん:学会がまとめた診療の手引き)があり、最新は2024年版(第5版)です[5]。

前の版(2018年版)は英語の要約も公開されていて、対象は15歳未満の子どもです[5]。年齢・症状・鼓膜の所見から重症度を軽症・中等症・重症に分け、重症度に合わせて治療を決めます[5]。そして、重症度の判定には正確な鼓膜の観察が欠かせない、としています[5]。2024年版も、軽症・中等症・重症ごとの治療の流れを示しています[5]。

鼓膜をくわしく見る診察は、耳鼻咽喉科(じびいんこうか)が専門です。耳の痛みや耳だれが中心なら、翌日はまず耳鼻咽喉科の受診がおすすめです。

高い熱やせき・鼻水がつらい、ぐったりしているなど、かぜの症状も強いときは、小児科やかかりつけ医、発熱外来でまず全身を診てもらうのもOKです。受診のときは、次のことを伝えるとスムーズです。

  • いつから、どちらの耳を痛がっているか
  • 熱の推移と、痛み止めを使った時刻
  • 耳だれの有無(色や量)
  • かぜの症状(鼻水・せき)がいつからあったか
  • 保育園・幼稚園に通っているか、これまでに中耳炎にかかったことがあるか

急性中耳炎の治療で大切なことは?【抗菌薬は飲み切る】

急性中耳炎の治療は、鼓膜の所見と重症度をもとに医師が決めます[5]。生後6か月未満の赤ちゃんの急性中耳炎では、抗菌薬で治療するのが妥当とされています[1]。抗菌薬が処方されたら、次のことを守ってください。

  • 出された抗菌薬は、指示どおりの量と回数で、最後まで飲み切る
  • 痛みや熱がおさまっても、自己判断で途中でやめない
  • 以前の残りの抗菌薬や、きょうだいの薬を使わない
  • 飲ませにくいときは、自己判断でやめずに、医師や薬剤師に飲ませ方を相談する
  • 指示された再診の日には、症状がなくても受診して鼓膜を確認してもらう

薬を飲んでいるのに痛みや熱が続く、耳だれが増えるといったときは、再診日を待たずに受診してください。上の「夜でも受診すべきサイン」が出たときは、治療中でも夜間に受診してください。

院長蒲生

夜中にお子さんが耳を痛がって泣くと、本当に心配になりますね。翌日、気になることは何でも遠慮なく医師に伝えてください。

急性中耳炎を予防するには?【受動喫煙・ワクチン】

急性中耳炎を予防するには、受動喫煙(じゅどうきつえん:ほかの人のたばこの煙を吸ってしまうこと)を避けることと、肺炎球菌ワクチンを予定どおり受けることが大切です。

おうちのたばこの煙を避ける

たばこの煙は、子どもの中耳の病気と関係があります。メタ解析(メタかいせき:複数の研究の結果を統計的に合わせて分析する方法)で61の研究をまとめた報告があります[6]。

それによると、家族の誰かがたばこを吸っている家庭の子どもは、中耳の病気になる起こりやすさがオッズ比(おっずひ:起こりやすさを比べた倍率)で1.37(95%信頼区間1.25〜1.50)でした[6]。ざっくり、約1.4倍ということです[6]。出産後にお母さんが吸っている場合は1.62(95%信頼区間1.33〜1.97)と、さらに高くなりました[6]。

換気扇の下やベランダで吸っても、煙は髪や服について家の中に持ちこまれます。この機会に、ご家族みんなで禁煙を考えてみてください。

肺炎球菌ワクチンを予定どおり受ける

子どもの肺炎球菌ワクチンは、日本では定期接種で、生後2か月から始めます[7]。2024年10月以降は、原則として20価のワクチン(PCV20)が使われ、15価のワクチン(PCV15)も使えます[7]。厚生労働省も、肺炎球菌が肺炎や中耳炎、髄膜炎などの重い合併症(がっぺいしょう:ある病気に続いて起こる別の病気)を起こすことがある、と説明しています[7]。

肺炎球菌ワクチンの比較試験をまとめた系統的レビュー(11試験、合計60,733人)があります[8]。そのうち乳児期に接種した試験では、肺炎球菌による中耳炎が、ワクチンの種類によって20%〜53%減っていました[8]。

ただし中耳炎は、肺炎球菌以外の細菌やウイルスでも起こります。そのため、中耳炎全体がどれだけ減るかは研究によって差があり、はっきりしない部分もあります[8]。また、これらの試験で使われたのは7〜11価のワクチンで、いまの日本の定期接種で使うワクチンとは種類が違います[8]。

それでも、肺炎球菌は中耳炎だけでなく髄膜炎などの重い病気の原因にもなります。母子健康手帳を確認し、予定どおり接種してください。

かぜをもらわない・こじらせない

かぜの後に中耳炎が起きやすいのは、さきほどお話ししたとおりです[2]。手洗いなどでかぜをもらいにくくすること、鼻水が多いときはこまめに拭いたり吸ったりしてあげることも、ふだんからできる工夫です。

当院の発熱外来について

当院は夜間の診療は行っていません。木曜も休診です。夜のあいだに危ないサインがあれば、#8000や夜間・休日の診療所、救急外来をご利用ください。

「耳も痛がるけど、熱やせきもつらそう」というときは、当院の発熱外来でもご相談いただけます。当院は、発熱外来の受診をお断りしない方針です(症状によっては、より適した医療機関をご案内することがあります)。

曜日時間
月・火・水・金・土9:00〜12:00/14:00〜18:00
日曜・祝日(2026年10月4日から)10:00〜15:00(昼休みなし・発熱外来のみ)
木曜休診

日曜・祝日は、10月25日(日)は休診で、11月からは原則として毎週日曜日と祝日に行います。くわしくは日曜・祝日の発熱外来のお知らせをご覧ください。

受診の流れ(予約は不要です)

  • 事前問診(任意)→ 発熱外来入口のQRコード(キューアールコード:スマホのカメラで読み取る四角い模様)で当日チェックイン(必須)→ お車で待機 → SMS(エスエムエス:携帯電話のショートメッセージ)またはお電話でお呼び出し
  • 日曜・祝日は、チェックイン後に一般外来入口で保険証(マイナ保険証・資格確認書など)の確認があります
  • くわしい手順は発熱外来の事前問診・当日チェックインについてをご覧ください

なお、日曜・祝日は発熱外来のみで、一般外来と点滴は行っていません。

よくある質問(FAQ)

夜中に子どもが耳を痛がって泣いています。すぐ救急に行くべきですか?

痛み止め(アセトアミノフェン)を使って落ち着き、眠れるようなら、多くの場合は翌日の受診でOKです。ただし、耳の後ろが赤く腫れている、顔の片側が動かない、ぐったりしている、首が硬い、水分がまったくとれないときは夜でも受診してください。迷ったら#8000に相談できます。

耳だれが出たら、すぐに受診したほうがいいですか?

耳だれは、中耳の膿が鼓膜の小さな穴から出てきたものであることが多く、痛みが急に楽になることもあります。ほかに危ないサインがなければ、出てきた分だけをふき取り、翌日に受診してください。痛みが楽になっても治ったわけではありません。

子どもの耳の痛みは、小児科と耳鼻咽喉科のどちらを受診すればいいですか?

鼓膜をくわしく見る診察は耳鼻咽喉科が専門なので、耳の痛みや耳だれが中心ならまず耳鼻咽喉科がおすすめです。高い熱やせきなど、かぜの症状も強いときは、小児科やかかりつけ医、発熱外来でまず全身を診てもらうのもOKです。

抗菌薬を飲んで2日で痛みがおさまりました。もうやめてもいいですか?

いいえ、自己判断でやめずに、出された分は最後まで飲み切ってください。症状がおさまっても、中耳の炎症が残っていることがあります。指示された再診の日には受診して、鼓膜を確認してもらいましょう。

中耳炎は予防できますか?

完全には防げませんが、できることはあります。おうちでのたばこの煙を避けること、肺炎球菌ワクチンを予定どおり受けることです。かぜの後に起きやすい病気なので、手洗いでかぜをもらいにくくし、鼻水をこまめに拭いてあげることもおすすめです。

日曜・祝日に、耳を痛がる子どもを発熱外来に連れて行けますか?

はい。日曜・祝日の発熱外来は10時〜15時で、10月25日(日)は休診、11月からは原則として毎週日曜日と祝日に行います。予約はいらず、当日のチェックインだけで受け付けます。日曜・祝日は発熱外来だけで、一般外来も点滴も行っていません。鼓膜をくわしく見る診察は耳鼻咽喉科が専門なので、耳の痛みや耳だれが中心なら、翌日の耳鼻咽喉科の受診もあわせてご検討ください。

まとめ【夜の耳の痛みは「痛み止め→翌日受診」、危ないサインは夜でも受診】

  • 急性中耳炎は、かぜの後に起きやすい子どもに多い病気。子どもは耳管が短く、水平に近いのが理由
  • 耳を触る・不機嫌・夜泣き・耳だれは中耳炎のサイン
  • 夜に痛がったら、アセトアミノフェンで痛みを和らげ、落ち着いて眠れるなら翌日受診でOK
  • 耳の後ろが赤く腫れる、耳が押し出される、顔の動きがおかしい、ぐったり、首が硬い、水分がまったくとれないときは夜でも受診。けいれん5分以上などは119番
  • 鼓膜を見る診察は耳鼻咽喉科が専門。抗菌薬が出たら、症状がおさまっても最後まで飲み切る
  • 予防は、たばこの煙を避けることと、肺炎球菌ワクチンを予定どおり受けること

夜中のお子さんの耳の痛みは、見ているほうもつらいものです。「痛み止めで落ち着いたら翌日受診」と「夜でも受診すべきサイン」、ざっくりこれだけ押さえておけばOKです。夜を乗り切ったら、あとの診察と治療は私達におまかせください。

以上

免責事項

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、医師による診察・診断・治療に代わるものではありません。記載内容は公開時点の医学的知見に基づいていますが、お一人おひとりの状態によって適切な対応は異なります。症状にご不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

参考文献

  1. MSDマニュアル プロフェッショナル版. 中耳炎(急性)(最終更新 2024年7月). https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/16-耳鼻咽喉疾患/中耳および鼓膜疾患/中耳炎-急性 / 乳様突起炎(最終更新 2024年1月). https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/16-耳鼻咽喉疾患/中耳および鼓膜疾患/乳様突起炎
  2. Chonmaitree T, Revai K, Grady JJ, Clos A, Patel JA, Nair S, et al. Viral upper respiratory tract infection and otitis media complication in young children. Clin Infect Dis. 2008 Mar;46(6):815-23. doi:10.1086/528685 PMID: 18279042
  3. Kaur R, Morris M, Pichichero ME. Epidemiology of Acute Otitis Media in the Postpneumococcal Conjugate Vaccine Era. Pediatrics. 2017 Sep;140(3):e20170181. doi:10.1542/peds.2017-0181 PMID: 28784702
  4. Sjoukes A, Venekamp RP, van de Pol AC, Hay AD, Little P, Schilder AG, et al. Paracetamol (acetaminophen) or non-steroidal anti-inflammatory drugs, alone or combined, for pain relief in acute otitis media in children. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Dec;12(12):CD011534. doi:10.1002/14651858.CD011534.pub2 PMID: 27977844
  5. Hayashi T, Kitamura K, Hashimoto S, Hotomi M, Kojima H, Kudo F, et al. Clinical practice guidelines for the diagnosis and management of acute otitis media in children-2018 update. Auris Nasus Larynx. 2020 Aug;47(4):493-526. doi:10.1016/j.anl.2020.05.019 PMID: 32576390
  6. Jones LL, Hassanien A, Cook DG, Britton J, Leonardi-Bee J. Parental smoking and the risk of middle ear disease in children: a systematic review and meta-analysis. Arch Pediatr Adolesc Med. 2012 Jan;166(1):18-27. doi:10.1001/archpediatrics.2011.158 PMID: 21893640
  7. 厚生労働省. 子どもの肺炎球菌ワクチン. 厚生労働省ウェブサイト. 参照 2026年10月. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/pneumococcus-child/index.html
  8. Fortanier AC, Venekamp RP, Boonacker CW, Hak E, Schilder AG, Sanders EA, et al. Pneumococcal conjugate vaccines for preventing acute otitis media in children. Cochrane Database Syst Rev. 2019 May;5(5):CD001480. doi:10.1002/14651858.CD001480.pub5 PMID: 31135969

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